
スーパー銭湯・公衆浴場等不特定多数が入る入浴施設のお湯って本当にきれいなの?

お湯の質の良し悪しを判断する方法ってあるのかなぁ?
そう思う人もいるのではないでしょうか?
結論から言うと管理者によって水質の良し悪しが決まります。
ほとんどの入浴施設は水質の維持にお金も労力もかけて真摯に取り組んでいます。
ただ、一部の入浴施設では経費節約や人員削減・教育不足で管理が行き届いていないところもあります。
僕は仕事上、管理の方と話したり機器を見ることが出来ます。
そういうこともあり、きちんと管理が出来ていないところかどうかはすぐにわかります。
ただ長年この仕事をしているので、極端な話、お湯の状態を見れば水質が大体わかってしまうんですね。

これは職業病かもしれません。
一般のお客さんは、お湯の状態を見極めるのは難しいかもしれません。
なんとなく嫌だな・・・と思っても何がダメで、どのようなことに気を付けて入浴すれば良いかまではわからないと思います。
そこで、ろ過機屋目線で
を解説します。
なんとなく感覚的には水質が悪いお湯はわかるけど、何でダメなのかを技術的に解説します。
「何となく不安」が一番不安です。
この記事で原因と対策がわかり、頭の片隅にでもあれば安心して入浴を楽しめます。

入浴施設を利用する時の参考にしてもらえたら嬉しいです!
あわせて読みたい 【濾過機屋歴14年が解説】自宅の追い焚き式風呂の配管洗浄はやるべき!【大切な人を守るために】
水質が悪いお風呂とは

水質が悪いお風呂には2種類あります。
垢やゴミなどの目に見える比較的大き目の汚れ
大き目の汚れは主に濾過機で取り除きます。
そのため、垢やゴミ等の目に見える大き目の汚れが目立つ場合はろ過装置にいずれかの原因があります。

大き目の汚れを取るのがろ過機の仕事。
レジオネラ属菌や大腸菌等の目に見えないもの
菌類のような目に見えないものは塩素で殺菌しています。
菌の増殖に関係がある原因は
が考えられます。
物理的な垢等の汚れは見た目的には悪いです。
ただ、どちらかと言うと塩素濃度不足による菌類の増殖の方がたちが悪いです。
健康に影響が出る部分で最悪は命に関わる部分のため。
レジオネラ属菌については詳しく知りたい方はこちらからどうぞ

目に見えない「菌類」を無くすのが塩素の仕事
水質の悪いお風呂の見分け方

ここで、水質の悪いお風呂の見分け方を解説します。
見た目と臭いで判断が出来ます。
こういうお湯であれば要注意です。
特に「ドブ臭い」「水面が泡立っている」は塩素濃度不足ならではの特徴なので菌類の繁殖が考えられます。

見た目も臭いも直感的に嫌だと気づくものです。
水質の悪いお風呂だった場合

もしも水質の悪いお風呂だった場合、出来れば入浴しないのが望ましいです。
ただ、せっかく来たんだから少しくらいは入りたいなと思いますよね。
レジオネラ属菌はエアロゾル(微細な粒子)を吸い込むことによって感染します。
なので以下注意点に気を付けて入浴してください。

基本は水しぶきが出そう・吸い込みそうなところには近づかない。
まとめ:水質の悪い入浴施設に当たってしまった場合は正しい知識で自分や大切な人を守ろう
ここまで悪い例を挙げてきましたが、ほとんどの入浴施設はきちんと管理をしています。
真摯に運営をされているところが多いので過剰に警戒する必要はありません。
ただ残念なことに一部では、経営・運営状況のところも見受けられます。
万が一こういうところに当たってしまった場合には、この記事の知識で自分や大切な人を守って下さい。
悲しい事故が起きないことを切に願っています。

楽しい入浴をいい思い出に。
家庭用のお風呂(追い焚き機能付き)でもレジオネラ属菌に注意
特にリスクの高い「高齢者」「乳幼児」は注意が必要です。
お家のお風呂に追い焚き機能は付いていますか?
長年の使用で菌の巣窟になっている可能性があります。
詳細は下記事を参考にしてください。
参考 【濾過機屋歴14年が解説】自宅の追い焚き式風呂の配管洗浄はやるべき!【大切な人を守るために】

感染してからでは遅いです。大切な人を守るためにも是非。
コメント