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水処理業界で14年働いているロカキヤが
「水ビジネスの動向とカラクリがよーくわかる」という本を読んだのでレビューします。
この記事は「水ビジネスの動向とカラクリがよーくわかる」を
に向けて書いています。
最初に結論から言いますね。
水ビジネスと水処理技術の基本を網羅的に知りたい人は買いです!
書かれている範囲が広いので深くまでは解説していません。
広くザーッと水ビジネスの世界がどうなっているのかを知るためには最適な本です。
この記事では本の内容の一部を要約しますので購入の参考にしてくださいね!
世界の水に押し寄せる危機
地球規模の水不足時代が到来している。
人類の使用出来る水資源は一部分しかない。
そして世界の人口が増え続け、経済発展も影響して需要と供給のバランスが崩れている国もある。
灌漑技術も進化して農業用水の必要量も増えてきている。
また、バーチャルウォーター(仮想水)という考え方があり、農産物や工業製品を輸入している消費国が生産国に間接的に世界の水源に影響を与えていること。
実際に読んでみると予測データの基づいていることが多くみられました。
なので、この通りにいくのかなぁという疑問は残るところです。
ただ、何かしら対策をしないで放っておくというのも違いますね。
水ビジネスの全体像
水ビジネスで今後伸びていくのは海水の淡水化とのこと。
また、下水の再利用のための技術もこれからどんどん必要になっていく。
これらに共通するのは「膜ろ過」技術。
これからは膜ろ過技術が重要視されそうです。
ボトルウォーターや宅配水も日本の消費量は1986年に比べて2017年には36.5倍になった。
しかし、海外から比べると微々たるもの。
それほど日本の水は安全という証でもあるかもしれない。
水処理技術の基礎
水道水、下水処理、工業用水処理、海水処理等の基礎技術が紹介されています。
詳細は本で確認してもらえれば。
水処理で注目の最新技術
・膜処理による下水処理・・・従来施設よりもコンパクト化が可能
ただ、現状は初期コストがかかってしまう状態。
技術開発が進めば低コストでの運用も可能とのこと。
・下水汚泥によるエネルギー創出・・・汚泥中のメタンを発酵させてバイオガスや
水素を作り出しエネルギーとして活用する。
・スマートウォーターメーターによるビックデータ利用で漏水状況をリアルタイムで把握して漏水量を低く抑えられる。
シンガポールのニューウォーター計画
シンガポールは水資源をマレーシアに50%依存していたが過去に当初の100倍の価格で水資源使用権利を要求されてピンチに。
そこで国を挙げて海外から水研究、水ビジネス企業の誘致を行い短期間で水道施設を完成させた。
そこで掲げたのがニューウォーター計画。
これは、下水を膜ろ過して飲料水にしてしまう計画。
なかなか衝撃的だが、水資源に乏しいシンガポールでは仕方のないことかもしれない。
この技術が進めば水資源問題に一役かってくれそうな感じがします。
海外の水ビジネス起業
フランスは160年前から水道の民営化をしており歴史があり業界では強いです。
特に、「ヴェオリアウォーター」「スエズエンバイロメント」があります。
水ビジネスではドイツ・フランス・スペインの会社が強い印象です。
シンガポールや韓国も追い上げているみたいです。
国内の水ビジネス
日本国内は膜素材やプラント・ポンプ等の部品提供で強みがあります。
ただ、水道施設の運営や維持管理はまだ弱い印象です。
まとめ
私の気になったところをピックアップして要約しました。
冒頭でも書きましたがこの本は、水ビジネスと水処理技術の基本を網羅的に知りたい人は買いです!
この記事を見て買ってみようと思ってくれた方は是非!
水処理の技術の基本を知りたい方は「トコトンやさしい水処理の本」
水処理の技術の基本を網羅的に知りたい方は「トコトンやさしい水処理の本」がおすすめです。
下記記事でレビューしていますのでよければ参考にしてください。
参考記事【水処理業界14年の私が書評レビュー】トコトンやさしい水処理の本はトコトンやさしかった