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こんな人向けの記事
- トコトンやさしい水処理に興味がある
- トコトンやさしい水処理を買う前に軽くどんな内容か知りたい
どうも、ロカキヤと言います。
現在、水処理業界で14年働いています。
- 2007年から水をキレイにする仕事をして15年
- 家庭用浄水器をプロ目線で調べてユーザー目線で実際に使い倒す人
- 専門知識を活かして初心者でもわかるように解説する人
仕事でも役に立つかと思い、今回読みましたのは「トコトンやさしい水処理の本」です。
この類の本って少ないし内容が難しいことが多いんですよね。
そんな中でもこの「トコトンやさしい水処理の本」は本当にトコトンやさしく解説してありましたので紹介いたします。
日本と世界の水資源の現在と未来について書かれています。
この項目は「水ビジネスの動向とカラクリ」と似たようなところがありました。
参考記事【書評レビュー】水ビジネスの動向とカラクリがよーくわかるは本当に基本がよーくわかる
- 輸入農産物にかかる仮想水(バーチャルウォーター)
- 日本の水環境は環境基準により守られてること
- 日本の水は硬度が低くシリカ分が高い水質
等々が解説されています。
ここの項目は読むのはサラッとでいいかなと思います。
水は私たちの生活を支えるためにいろいろな形で活用されています。
- 飲料水
- 工業用水
- 農業用水
- 発電
等々たくさんの重要な場面で活用されているのがわかります。
この章ではそれらを網羅的に解説しています。
特に印象に残ったのが、日本の水資源の3分の2を占めている農業用水は作物に必要な分だけ吸収されてその他は地下へ浸透して飲料水や工業用水等に利用される。
すごい効率のいい水の使い方なんだと新しい発見でした。
水をきれいにする技術はたくさんあります。
- 凝集
- 沈殿
- 砂ろ過
- 膜ろ過
等々が網羅的に図解入りで解説されており非常にわかりやすいです。
特に膜ろ過の一つでもあるRO膜(逆浸透膜)は海水淡水化技術としてこれからの水資源の確保のためにも欠かせない技術です。
要チェックしたい技術ですね!
RO膜について詳しく知りたい人はこちら→【水処理のプロがわかりやすく解説】RO膜水(逆浸透膜水)とは?天然水との違いは?
RO膜で濾過した水はこちら→【水処理のプロがおすすめ】RO水で選ぶならクリクラのウォーターサーバー【赤ちゃんのミルク作りに最適】
家庭用の浄水器も興味がある人はこちら→【初心者向け】6種類の浄水器を水処理のプロが超わかりやすく解説。【失敗しない選び方】
使用した水をきれいにして海や川に戻す技術。
有機物による水質のBODやCODという汚染の指標があります。
これが多くなると水中の酸素が足りなくなり魚が死んだり、悪臭が発生したりすることも。
きちんと処理をして排水しないといけません。
そこで、そのBODやCODを処理するいろいろな技術がまとめられています。
例えば、標準活性汚泥法という処理法があります。
有機物が多量に含まれる汚泥を「最初沈殿槽」で大きなゴミや砂を沈殿させて分離します。
その後「曝気槽」と言って空気を水中に送り込んで微生物を活発にして有機物を分解させる。
その後「最終沈殿槽」で活性汚泥を沈降させて上澄みを消毒して放流するという流れです。
このように排水処理は微生物の力を利用した生物処理という方法がとられることが多いです。
汚泥そのものを処理する技術もあります。
この技術も複数種類ありこの書籍でそれぞれ説明されています。
例えば、脱水という方法。
その文字通り汚泥の水分を抜いて軽くすることで処理場所の負担を軽減します。
フィルター、ベルト、スクリューで圧力を加えて水分を絞り処理します。
この項目は正直「水ビジネスの動向とカラクリ」の方が詳しく解説されておりおまけ程度という感じでした。
これから水処理技術はどうなるかというのが解説されています。
参考記事【書評レビュー】水ビジネスの動向とカラクリがよーくわかるは本当に基本がよーくわかる
- 幽霊の正体は北風だった
- レンジで♪チン♪で温まるわけ
- おいしい清酒をつくるには
等々・・・
各章の合間に短いコラムがありそれぞれ面白く息抜きになる内容でした。
難しい内容ではなく気軽に読めるといった感じですね。
もし参考なれば幸いです!
ここまで読んでいただきありがとうございました!