暑くなってくると庭で子供にプールで遊ばせる機会も多くなってきます。
涼しいし楽しいからついつい遊びが白熱してきますよね。
子供達は大満足でいいのですが、一つ注意しなければいけないことがあります。
それは、水中の菌の問題です。
一般的に消毒に使われるのが塩素ですね。
名前は聞いたことがあると思います。
温水プール・学校プール・ジムのプールでは消毒のために塩素が必ず入っています。
ただ、家庭用のビニールプールとなると塩素を入れるという意識が薄くなりますよね。
わかります。普段意識することがないので忘れてしまいますよね。
思い出したとしても
というところがわかりませんよね。
そこで、水処理業界で14年勤めている私が完全初心者にもわかりやすく解説しますので安心してください。
家庭用ビニールプールで特に気を付ける使用条件

下記の使用条件に当てはまる場合は塩素投入を特に推奨します。
家庭用ビニールプールに塩素を入れないことによる問題

塩素を入れないとどうなるか?
プール水中で菌が繁殖してしまいます。
大腸菌や一般細菌等がありますが、その中でも一番気を付けなければいけないのは「レジオネラ属菌」です。
レジオネラ属菌はレジオネラ症肺炎の原因となります。
感染経路はプール水をバシャバシャすることで起きる飛沫(エアロゾル)を吸い込むことで感染します。
レジオネラ症肺炎は命にかかわることもある感染症です。
特に免疫機能の弱い、幼児や高齢者がかかりやすくなります。
もっと詳しく知りたい方は下記記事を参考にしていただければ!
家庭用ビニールプールに入れる塩素濃度の目安は?

厚生労働省の指針で遊泳用プールの塩素濃度は「0.4~1.0ppm」で維持するとなっています。
そのため「0.4~1.0ppm」になるように塩素を投入してください。
私のおすすめの塩素濃度は投入後の濃度低下も考えると0.7ppm程度ですね。
読み方は(ピーピーエム)でparts per million(パーツ・パー・ミリオン)の略です。
液体に含まれている微量な濃度に使用される単位で
100万分の1という割合です。
1ppm=1mg/L=0.0001%です
塩素濃度計算式や計算フォームは下記リンクにて詳細を説明しています。
参考記事[便利]塩素投入量・中和剤投入量 計算式 計算フォームを公開![時間節約]
おすすめの残留塩素濃度測定紙(日産アクアチェック3)
塩素を投入したら塩素濃度を測定しなくてはいけません。
この記事を見ている方は塩素濃度測定はしたことが無いと思いますので
測定方法が簡単で価格が安いものを選びました。
測定方法は試験紙を水に1秒間浸して色の変化を見て測定します。
誰でも簡単に出来ますのでおすすめです。
おすすめの塩素(ピューラックスS)
家庭用で使用する場合は少量あれば十分だと思います。
オーヤラックスのピューラックスS(600ml)をおすすめします。
余った場合は食器やふきん、テーブルの殺菌にも使えますので無駄になりません。
塩素の投入量例
上記の計算フォームでも計算可能ですが参考までにアマゾンで人気のある製品で塩素投入量を計算して出しておきました。
小さめサイズのビニールプール
水量:102L
目標塩素濃度:0.7ppm
塩素投入必要量:1.19ml
正直この容量だと一度に入っても1~2人程度で使用後はすぐに排水すると考えると塩素投入の必要性は低いかもしれません。
万全をきしたい方は入れてください。
大きめサイズのビニールプール
水量:450L
目標塩素濃度:0.7ppm
塩素投入必要量:5.25ml
この容量だとそれなりの人数が入るでしょうし、大きいので激しく動いて遊ぶため塩素投入をおすすめします。
塩素は高温と紫外線に弱いので注意

塩素は高温と紫外線に弱く、濃度が下がりやすくなります。
そのため、天気が良くて暑い日は特に注意が必要です。
プールに入りたくなる日は基本そんな日だと思うので常に注意をしておいてください。
塩素についてもっと詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてください。
まとめ:家庭用ビニールプールに塩素は入れるべき!

家庭用ビニールプールの塩素管理に必要なもの

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