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- 軟水、硬水ってよく聞くけど何が違うの?詳しくはわからない・・・
- 軟水と硬水の使い分け方ってあるの?
という方も多いと思います。
この記事ではそういう方に向けて
- 硬水・軟水の特徴
- 硬水・軟水のおすすめの使い分け方
を解説します。
この記事を読むことで硬水と軟水がどのようなものなのか。
硬水と軟水の得意不得意なことがわかり、家事に役立つ水の使い分け方がわかります。
それによって普段使っている水の得意分野を把握して適材適所で使い分けることができて生活の質があがります。
濾過機を取り扱っている会社で14年以上勤めている私がわかりやすくをモットーに解説していきます!
- 2007年から水をキレイにする仕事をして15年
- 家庭用浄水器をプロ目線で調べてユーザー目線で実際に使い倒す人
- 専門知識を活かして初心者でもわかるように解説する人
まず、軟水と硬水の違いを説明します。
違いはズバリ「硬度」の違いです。
硬度とは何かというと、水の中に含まれているカルシウムとマグネシウムの含有量のことです。
この含有量での分類は国によって違います。
WHO(世界保健機関)の定義によれば
- 硬度が「0~60㎎未満」であれば軟水。
- 硬度が「60~120㎎未満」であれば中程度の軟水(中硬水)。
- 硬度が「120㎎以上」であれば硬水。
となっています。
軟水の特徴はクセが無く口当たりがよく飲みやすいです。
硬水の特徴はクセがあり口当たりが重く苦みも感じられるため飲みにくいです。
日本は軟水が多いですがこれは地層と陸地の面積が関係します。
日本は島国で雨が多く、水を通しやすい火山性の地層が多いため、地層を通る時間が短く、成分が溶け出しにくいため軟水が多くなります。
逆に欧米では硬水が多くなる。
欧米は大陸で面積が広く、水が通りにくい石灰質の地層が多いので、地層を通る時間が長く成分が溶け出しやすいため硬水が多くなります。
地層は言ってみれば大自然の大きなろ過器なんですね。
国土面積と地層の違いが「軟水」か「硬水」を分ける。
軟水は肌や髪を洗うのに向いています。
硬水で洗うとカルシウムやマグネシウム成分で、
髪がキシキシしたり、肌が突っ張ったりといった原因になるためです。
整水器を使って弱酸性にすればより肌に優しい水になります。
整水器について詳細はこちら→【どっちが買い?】日本トリムとパナソニック整水器の違いを比較して、おすすめの整水器を紹介
他にも水道水に含まれる塩素も肌へのダメージの原因となるためシャワーヘッドを浄水タイプに変えるのもいいですね。
浄水シャワーヘッドの詳細はこちら→【プロ目線レビュー】東レシャワーヘッドトレシャワーRS53の口コミ評判は?実際に使ってみて検証。
お風呂に使うには軟水がおすすめ
口当たりがよくクセが無いため日本料理に向いています。
味にクセがないため素材本来の味を楽しんだり
食材への浸透性も良いため
- 出汁をとる
- 米を炊く
- お茶を入れる
にも最適なので日本食は軟水との相性バッチリというわけです。
特に出汁は水にカルシウム分が多いとタンパク質が固まって旨味成分(グルタミン酸やイノシン酸)が溶け出にくくなってしまう。
さらに、関東よりも関西の方が硬度が低いことが多いんです。
このことから、関西では出汁が出にくい昆布出汁を使って関東では出汁が出やすい鰹節が使われます。
考えてみればうどんのつゆなんかも関西の方が出汁を活かした味付けですよね。
水の硬度も関係していたんだ!と、わかってすごい面白いですよね。
硬度計なんか無かった時代から料理人は分かって使い分けていたんですね。
まさに日本食は軟水に合わせた調理法ですね(先人の知恵)
日本食以外でも、紅茶やコーヒーのような香りを楽しんだり、
素材の風味を楽しむような飲料にも適しています。
軟水は硬水と比べて洗剤の泡立ちが良いです。
これは、カルシウムとマグネシウムが界面活性剤の働きを低下させてしまうためです。
欧米の洗濯は温水を使うと聞いたことがありますが、泡立ちを良くして汚れを落としやすくする目的があるんでしょうね。
食器洗いや洗濯は軟水がおすすめ
軟水はマグネシウムの含有量が少ないため乳幼児にも安心して飲ませられます。
逆に硬水はマグネシウムの含有量が多いため胃腸に負担がかかるため乳幼児の飲用には適していません。
ミルク作りは軟水がおすすめ
硬水に含まれるカルシウム分は肉を固くする成分と結びつき灰汁となって出ていくため固くなりづらいです。(硬水なのに固くなりづらいってややこしいですが・・・)
同志社女子大学生活科学63号の論文(PDFファイル)でも結果が出ています。
ビーフシチューやカレー等に向いていると言えますね。
硬水でお米を炊くと粘り気が無いパラっとした仕上がりになるため、チャーハンにも向いています。
お肉をやわらかくするには硬水が適している。
硬水にはマグネシウムが多く含まれているため、便通の改善が期待される。
その上、基礎代謝を上昇する効果もあるためダイエット目的で飲まれる方もいます。
注意点は元々便通がいい方は、ゆるくなりすぎてしまうことも考えられます。
日本人は生まれてから軟水に馴染んだ体になっているため硬水を試す場合は硬度が低い水から徐々に慣らしていった方がいいですね。
硬水を軟水にする機器で軟水器というものがあります。
濾過機みたいにタンク内に濾材(ろ過する物質)の代わりに
イオン交換樹脂というもの(見た目はとびっこそのもの)を入れて使います。
硬水がタンク内のイオン交換樹脂を通過することによって、カルシウムとマグネシウム成分を吸着して取り除いてくれます。
それによって軟水にすることができるんです。
私がお付き合いしているお客様でコーヒー好きの方がいますが、コーヒーのために軟水器を付けたというほどの方もいます。
浄水と軟水化が出来る浄水器はこちら↓
軟水化出来る浄水器で使われているろ材の詳細はこちら→【専門家が超わかりやすく解説】家庭用浄水器によく使用されている5種類のろ過材について
他タイプの浄水器も興味がある人はこちら→【初心者向け】6種類の浄水器を水処理のプロが超わかりやすく解説。【失敗しない選び方】
- 軟水か硬水は水に含まれる「カルシウム」「マグネシウム」の量で決まる。
- 軟水向き
・コーヒー、お茶を淹れる
・髪や肌に優しい
・洗剤の泡立ちが良い
・乳幼児に安心して飲ませられる - 硬水向き
・洋風の肉を使った煮込み料理
・便通を良くしてダイエット目的
軟水硬水は得意なことが違うので適材適所で賢く使い分けしたいですね。