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- 軟水、硬水ってよく聞くけど何が違うの?詳しくはわからない・・・
- 軟水と硬水の使い分け方ってあるの?
という方も多いと思います。
この記事ではそういう方に向けて
- 硬水・軟水の特徴
- 硬水・軟水のおすすめの使い分け方
を解説します。
この記事を読むことで硬水と軟水がどのようなものなのか。
硬水と軟水の得意不得意なことがわかり、家事に役立つ水の使い分け方がわかります。
それによって普段使っている水の得意分野を把握して適材適所で使い分けることができて生活の質があがります。
濾過機を取り扱っている会社で19年以上勤めている私がわかりやすくをモットーに解説していきます!

| 比較項目 | 軟水 | 硬水 |
|---|---|---|
| 硬度(WHO基準) | 60mg/L未満 | 120mg/L以上 |
| 味・口当たり | クセがなく飲みやすい | 重く苦みを感じやすい |
| 向く料理 | 出汁・ご飯・お茶・コーヒー(和食) | 洋風の肉煮込み・チャーハン |
| 洗濯・掃除 | 泡立ちが良く向いている | 泡立ちが悪く不向き |
| 肌・髪 | 優しい | キシみ・突っ張りの原因に |
| 乳幼児の調乳 | 安心して使える | 胃腸に負担で不向き |
| 主な産地 | 日本(島国・火山性地層) | 欧米(大陸・石灰質地層) |
まず、軟水と硬水の違いを説明します。

違いはズバリ「硬度」の違いです。
硬度とは何かというと、水の中に含まれているカルシウムとマグネシウムの含有量のことです。
この含有量での分類は国によって違います。
WHO(世界保健機関)の定義によれば
- 硬度が「0~60㎎未満」であれば軟水。
- 硬度が「60~120㎎未満」であれば中程度の軟水(中硬水)。
- 硬度が「120㎎以上」であれば硬水。
となっています。

| 銘柄 | 硬度の目安 | 分類 |
|---|---|---|
| サントリー天然水(南アルプス) | 約30mg/L | 軟水 |
| い・ろ・は・す | 約28〜40mg/L | 軟水 |
| クリスタルガイザー | 約38mg/L | 軟水 |
| ボルヴィック | 約60mg/L | 軟水 |
| エビアン | 約304mg/L | 硬水 |
| ヴィッテル | 約307mg/L | 硬水 |
| コントレックス | 約1468mg/L | 硬水(超硬水) |
※分類は日本で一般的な区分(100mg/L未満=軟水、300mg/L以上=硬水)に基づきます。硬度は各社公表値・参考値で、採水地やロットにより変動する場合があります。
軟水の特徴はクセが無く口当たりがよく飲みやすいです。
硬水の特徴はクセがあり口当たりが重く苦みも感じられるため飲みにくいです。
日本の水道水は全国平均でおよそ48.9mg/Lの軟水ですが、地域によって硬度には差があります。
東京大学が全国665地点を調べた研究では、関東地方で硬度が高めという傾向が示されました。
| 地域 | 硬度の傾向 |
|---|---|
| 全国平均 | 約48.9mg/L(軟水) |
| 北海道・東北 | 低め(軟水寄り) |
| 関東(1都3県) | 約50〜80mg/L(千葉は平均約97mg/Lと特に高め) |
| 近畿 | 40mg/L台が多い(軟水寄り) |
この地域差は食文化にもつながっています。
硬度が低い関西の水は昆布のうま味(グルタミン酸)が溶け出しやすいため、昆布だし中心の食文化が発達しました。
一方、硬度がやや高い関東は昆布だしが出にくいため、かつお節のだし(イノシン酸)が好まれ、味付けも濃口しょうゆ中心になったといわれます。
※硬度は同じ地域内でも浄水場により差があります。出典:東京大学 全国水道水硬度調査(Scientific Reports)/東京都水道局。
日本は軟水が多いですがこれは地層と陸地の面積が関係します。
日本は島国で雨が多く、水を通しやすい火山性の地層が多いため、地層を通る時間が短く、成分が溶け出しにくいため軟水が多くなります。
逆に欧米では硬水が多くなる。
欧米は大陸で面積が広く、水が通りにくい石灰質の地層が多いので、地層を通る時間が長く成分が溶け出しやすいため硬水が多くなります。
地層は言ってみれば大自然の大きなろ過器なんですね。

国土面積と地層の違いが「軟水」か「硬水」を分ける。

軟水は肌や髪を洗うのに向いています。
硬水で洗うとカルシウムやマグネシウム成分で、
髪がキシキシしたり、肌が突っ張ったりといった原因になるためです。
整水器を使って弱酸性にすればより肌に優しい水になります。
整水器について詳細はこちら→【どっちが買い?】日本トリムとパナソニック整水器の違いを比較して、おすすめの整水器を紹介
他にも水道水に含まれる塩素も肌へのダメージの原因となるためシャワーヘッドを浄水タイプに変えるのもいいですね。
浄水シャワーヘッドの詳細はこちら→【プロ目線レビュー】東レシャワーヘッドトレシャワーRS53の口コミ評判は?実際に使ってみて検証。

お風呂に使うには軟水がおすすめ
口当たりがよくクセが無いため日本料理に向いています。
味にクセがないため素材本来の味を楽しんだり
食材への浸透性も良いため
- 出汁をとる
- 米を炊く
- お茶を入れる
にも最適なので日本食は軟水との相性バッチリというわけです。
特に出汁は水にカルシウム分が多いとタンパク質が固まって旨味成分(グルタミン酸やイノシン酸)が溶け出にくくなってしまう。
さらに、関東よりも関西の方が硬度が低いことが多いんです。
このことから、関西では出汁が出にくい昆布出汁を使って関東では出汁が出やすい鰹節が使われます。
考えてみればうどんのつゆなんかも関西の方が出汁を活かした味付けですよね。
水の硬度も関係していたんだ!と、わかってすごい面白いですよね。
硬度計なんか無かった時代から料理人は分かって使い分けていたんですね。

まさに日本食は軟水に合わせた調理法ですね(先人の知恵)
日本食以外でも、紅茶やコーヒーのような香りを楽しんだり、
素材の風味を楽しむような飲料にも適しています。
軟水は硬水にくらべて洗剤の泡立ちが良くなります。
これは、硬水に含まれるカルシウムとマグネシウムが石けんや洗剤の界面活性剤と結びつき、その働きを弱めてしまうためです。
硬水で洗うと泡が立ちにくいので、洗剤を多めに使うので、衣類に石けんカスが残って黄ばみやごわつきの原因になることもあります。
日本の水道水は軟水が中心なので、ふだんの洗濯で大きく困ることは多くありません。
ただし硬度がやや高い地域では、洗い上がりのごわつきや水回りの白い付着(スケール)が気になることもあります。
肌あたりのよい水でシャワーを浴びたい方は浄水シャワーもおすすめです → 東レ 浄水シャワー トレシャワーRS53のレビュー

食器洗いや洗濯は軟水がおすすめ
軟水はマグネシウムの含有量が少ないため乳幼児にも安心して飲ませられます。
逆に硬水はマグネシウムの含有量が多いため胃腸に負担がかかるため乳幼児の飲用には適していません。

ミルク作りは軟水がおすすめ

硬水で煮込むと、牛肉がやわらかく仕上がる傾向があります。
日本調理科学会の研究報告でも、硬度300の硬水で煮込んだ牛もも肉は硬度50の軟水で煮込んだものよりやわらかく、総合評価でも「おいしい」と評価される傾向が示されています。
このことから、ビーフシチューやカレーなどの煮込み料理には硬水が向いていると言えます。

お肉をやわらかくするには硬水が適している。
硬水にはマグネシウムが多く含まれているため、便通の改善が期待される。
その上、基礎代謝を上昇する効果もあるためダイエット目的で飲まれる方もいます。
注意点は元々便通がいい方は、ゆるくなりすぎてしまうことも考えられます。
日本人は生まれてから軟水に馴染んだ体になっているため硬水を試す場合は硬度が低い水から徐々に慣らしていった方がいいですね。

「硬水が苦手」「料理は軟水で統一したい」という場合、硬水を軟水に変える方法があります。
代表的なのが 軟水器 です。
軟水器は、濾過器のタンク内に濾材の代わりに イオン交換樹脂(見た目はとびっこのような小さな粒)を詰めた装置です。
硬水がこの樹脂の層を通るとき、水中のカルシウムとマグネシウムが樹脂に吸着して取り除かれ、軟水になります。
私が水処理の現場でお付き合いのあるお客様にも、「コーヒーの味のために」とわざわざ軟水器を導入された方がいます。
それくらい、水の硬度は飲み物や料理の仕上がりを左右します。
プロからのワンポイント
家庭では「軟水化に対応した据置型の浄水器」を選ぶと、浄水と軟水化を1台で行えます。何をどこまで取り除けるかは機種で異なるため、ろ材の種類を確認して選ぶのがおすすめです。
軟水化に使われるろ材を詳しく知りたい方はこちら → 家庭用浄水器によく使われる5種類のろ過材を解説
自分に合う浄水器のタイプから選びたい方はこちら → 6種類の浄水器をプロが解説【失敗しない選び方】
硬水を軟水にする機器で軟水器というものがあります。
濾過機みたいにタンク内に濾材(ろ過する物質)の代わりに
イオン交換樹脂というもの(見た目はとびっこそのもの)を入れて使います。
硬水がタンク内のイオン交換樹脂を通過することによって、カルシウムとマグネシウム成分を吸着して取り除いてくれます。
それによって軟水にすることができるんです。
私がお付き合いしているお客様でコーヒー好きの方がいますが、コーヒーのために軟水器を付けたというほどの方もいます。
浄水と軟水化が出来る浄水器はこちら↓
軟水化出来る浄水器で使われているろ材の詳細はこちら→【専門家が超わかりやすく解説】家庭用浄水器によく使用されている5種類のろ過材について
他タイプの浄水器も興味がある人はこちら→【初心者向け】6種類の浄水器を水処理のプロが超わかりやすく解説。【失敗しない選び方】
- 軟水か硬水は水に含まれる「カルシウム」「マグネシウム」の量で決まる。
- 軟水向き
・コーヒー、お茶を淹れる
・髪や肌に優しい
・洗剤の泡立ちが良い
・乳幼児に安心して飲ませられる - 硬水向き
・洋風の肉を使った煮込み料理
・便通を良くしてダイエット目的
軟水硬水は得意なことが違うので適材適所で賢く使い分けしたいですね。
あわせて読みたい・水と浄水器の基礎
