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「ブリタから、契約なしで使えるウォーターサーバーが出たらしい」——そう聞いて気になっている方へ。
こんにちは。浴場やプールのろ過設備を19年間、設計から保守まで手がけてきたロカキヤです。
今回はブリタ初の家電、サーバー型浄水器「キューブ クール」を取り上げます。
先に立場をはっきりさせておきます。
私は業務用の水処理が本業で、家庭用浄水器の販売には関わっていません。
だからこそ、特定メーカーに肩入れせずフラットに評価できます。
良い点はちゃんと評価し、気になる点は正直に書きます。
性能や仕様の話は、すべてメーカー公式データと公開情報にもとづいて解説します。
先に結論からいきます。
キューブ クールは「縛りゼロで冷水・温水を1台にまとめたい人」には有力な選択肢です。
一方で「料理で水を大量に使う人」や「月1回のお手入れが面倒な人」には向きません。
参考価格は73,000円(税抜)と、決して安くはありません
(※出典:BRITA Japan公式、販売価格は店舗により異なります)。
ただ、レンタル型サーバーのように毎月の基本料や解約料がかからないのが最大の違いです。
長く使うほど、この「買い切り」の強みが効いてきます。
一言でいうと「浄水器とウォーターサーバーを合体させた機械」です。
ふつうの浄水器は水道水をきれいにするだけ。
ふつうのウォーターサーバーはボトルの水を届けてもらう形。
キューブ クールは、その両方の”いいとこ取り”をねらった製品です。
水道工事は不要。給水タンクに水道水を注ぎ、コンセントにつなぐだけで使えます。
冷水5℃から温水95℃まで、6段階の温度をボタンで選べます。

5℃/常温/45℃/70℃/80℃/95℃の6段階。
用途に合わせて細かく選択出来るのはかなり便利!
主な仕様をまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 参考価格 | 73,000円(税抜)※販売店により異なる |
| タイプ | 据置・給水タンク式(買い切り/工事不要) |
| 温度 | 6段階:冷水5℃/常温/45・70・85・95℃ |
| 容量 | 全容量5.3L(給水タンク4.3L+冷水タンク1.0L) |
| 本体サイズ | 幅240×奥行440×高さ321mm/約11kg |
| 型名 | WS2.0W(ホワイト) |
| 使用可能水温 | 5〜38℃/給水源:水道水 |
| フィルター | マクストラプロ ピュアパフォーマンス |
| ろ過流量 | 0.23L/分(500mlで約2分10秒) |
| 交換目安 | 4週間または150Lごと(1日5.3L使用時) |
| 浄水性能 | JIS S 3201で12項目/JWPAS B.210でPFOS・PFOA |
| 衛生機能 | トリプルUV-C+自動クリーニング |
| 保証 | 本体5年間(加熱・冷却・UVユニット含む) |
※仕様は変更される場合があります。最新情報は購入時に公式ページでご確認ください。
サイズ感は小型の電子レンジくらい。

重さは約11kgあるので、置き場所は最初に決めておくのが安心です。
① ブリタのろ過技術は信頼できる
キューブ クールのフィルターは、ポット型でおなじみの「マクストラプロ」カートリッジです。
この中には活性炭とイオン交換樹脂という2種類のろ材が入っています。
活性炭が塩素やカルキ臭、トリハロメタンなどを吸着し、イオン交換樹脂が水アカのもとになる成分をやわらげます。
浄水性能はJIS S 3201にもとづく12項目に対応。さらにJWPAS B.210の試験で、PFOS・PFOAを80%以上除去できることが確認されています。

基本的にはブリタの浄水ポットと同じ性能です。
除去性能は高くは無いが少なくもなくほどほどという感じですね。
ブリタの浄水ポットの詳細はこちら
>>ブリタ浄水器の口コミ・評判は?全モデルの違い・選び方を比較【2026年最新】
このPFOS・PFOAは、いま水道水でも話題の「PFAS(有機フッ素化合物)」の代表格です。
日本でも2026年4月から水質基準に格上げされた物質で、関心が高まっています。
>>【2026年最新版】専門家が解説。PFAS除去できる浄水器の選び方。おすすめ製品を徹底解説。
半世紀以上ろ材を磨いてきたメーカーだけあって、浄水の土台はしっかりしている印象です。
② レンタル型サーバーより長期コストが読みやすい
キューブ クールは買い切りです。
契約期間の縛りも、解約料もありません。
レンタル型サーバーは月額2,000〜3,000円台が相場。
これが何年も続きます。
一方キューブ クールは、本体を買ったあとの固定費がカートリッジ代くらいに絞れます。
「使い続けるほど割安になる」構造なので、長く使う前提の人には向いています。
③ きちんと考えられた衛生設計
ここはボクの本業、業務用の視点から評価したい部分です。
キューブ クールは、内部にUV-Cランプを備え、大腸菌を99.999%除去したという試験結果が公表されています。
加えて、内部を自動で洗浄するセルフクリーニング機能と、丸洗いできる給水タンクを備えます。
業務用の水処理でも、紫外線(UV)殺菌は循環ラインに組み込む定番の手法です。
ただ現場感覚でいうと、殺菌の効きは「照射時間・水の透明度・ランプの経年劣化」で変わります。
だからカタログの99.999%は”特定の条件で測った値”であって、常にその数字が出続けると読むのは早計です。

経年劣化で性能は落ちていくよーということ。
とはいえ、UV-Cと自動洗浄を組み合わせた設計そのものは、衛生をきちんと考えた真面目なつくりだと評価できます。
① 一度に大量の水を作るのは不得意
キューブ クールは、タンクにためた水をろ過して使うタイプです。
蛇口のように、ひねればジャージャー出る構造ではありません。
圧力をかけないので重力で落とし込むイメージです。
元がポット型での使用を想定しているので大型のフィルターではありません。
どうしてもゆっくりになってしまいます。

手に入りやすさがメリットなのでここはトレードオフですね。
なので、料理で一気にたくさん水を使いたい場面は不得意分野。
用途は飲用・お茶・コーヒー中心と考えるのが現実的ですね。
料理でもガンガン使いたい人は、水道直結型のサーバーのほうが合っています。
>>浄水型ウォーターサーバーのおすすめ|水処理のプロが失敗しない選び方を解説
② カートリッジ交換が月1回ペース
カートリッジの交換目安は「4週間または150Lごと」です。
蛇口直結型の3か月や年1回交換と比べると、手間はかかります。
ここも保守現場の実感を添えておきます。
業務用のろ過フィルターでは、交換サイクルを守らないと目詰まりで、ろ過不良につながります。
「まだ使えるだろう」と交換を先延ばしした結果、処理性能が落ちていた、という現場を見てきました。
家庭用でも理屈は同じです。月1回の交換を続けられない人は、浄水性能が下がるリスクを負うことになります。
>>浄水器のカートリッジを交換しないとどうなる?本当のリスクをプロが解説
交換忘れが不安な人ほど、この点は心づもりをしておくべきです。
なお、カートリッジ代を抑える買い方は別記事でまとめています。
>>ブリタカートリッジ互換品は大丈夫?正規品との違い・口コミをプロが検証【2026】
③ 初期費用73,000円のハードル
やはり本体価格がネックです。
数千円で買えるポット型と比べると、心理的なハードルは高いでしょう。
ここは「毎月の固定費を払い続けるレンタルか」「最初にまとめて払う買い切りか」という選び方の問題です。
長く使うなら買い切りが有利。短期で試したいだけならレンタルが無難、という整理になります。
買ったあとにかかる費用は、大きく3つです。
ひとつ目はカートリッジ代。
月1個ペースが目安なので、ここが主なランニングコストになります。
ふたつ目は電気代。
取扱説明書に消費電力の記載があったので、実際に試算してみます。
公式スペックは次のとおりです
| 項目 | 消費電力 | 電気代の目安 |
|---|---|---|
| 待機時 | 2W | 約45円/月(24時間×30日) |
| 加熱時 | 1500W | 約0.07円/杯(約5秒) |
| 定格電力 | 150W | — |
| 運転時の幅 | 9.5〜1600W | 冷却の稼働時間で変動 |
※電気代は1kWh=31円(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)で計算した試算値です。冷却(コンプレッサー)の稼働時間は室温・使用頻度で変わるため、合計額は保証できません。定格電圧100V/50・60Hz。
まず待機電力2W。
これが24時間つきっぱなしでも、1か月で約1.4kWh。
電気代にすると月45円ほどです(1kWh=31円で計算)。
次にお湯。
加熱は1500Wと大きいですが、動くのは1杯あたり約5秒だけ。
1杯で約0.07円、1日10杯使っても月20円程度にしかなりません。
つまり「瞬間加熱+使う分だけ」という設計は、電気代の面ではよく効いています。
残るのが冷却(コンプレッサー)の電気代です。
これは室温・設定温度・冷水を使う頻度で稼働時間が変わるため、公式スペックからは計算できません。
浄水型サーバー全体で見れば月数百円に収まる例が多いのですが、キューブ クール単体の実測値は未確認です。
ここは正直に「わからない」と書いておきます。
はっきりいえるのは、待機と加熱だけなら月100円未満ということ。
冷却を仮に月50円として150円程度と考えれば間に合うと思います。
みっつ目は水道代。
水道水を使うので、当然ここも発生します。
ポイントは、本体が買い切りのため「毎月の固定費が実質カートリッジ代だけ」に抑えられること。
レンタル型の月額と、キューブ クールの本体代+カートリッジ代を並べて、何年で逆転するかを試算してみると判断しやすいです。
迷ったときの判断軸はシンプルです。
| 比較軸 | キューブ クール | レンタル型サーバー |
|---|---|---|
| 初期費用 | 本体購入で高め | 安い(無料〜) |
| 毎月の固定費 | 実質カートリッジ代のみ | 月額基本料が継続 |
| 契約の縛り | なし・解約料なし | 最低利用期間・解約料あり |
| 大量給水 | 不向き(飲用中心) | 直結型なら得意 |
| 向く人 | 長期・縛りなし重視 | 短期・料理も多用 |
※レンタル料の相場は各社・時期により異なります。契約前に最新条件をご確認ください。
短期間だけ試したい、料理にも大量に使いたい、初期費用を抑えたい→レンタル型がおすすめです。
長く使う、縛られたくない、飲用・お茶中心で十分→キューブ クールが合います。
レンタル型もあわせて検討したい人は、こちらで比較しています。
>>浄水型ウォーターサーバーおすすめ4選|口コミ・比較を水処理のプロが解説【2026年】
ブリタの他モデル(ポット型など)と迷っている人は、こちらもどうぞ。
>>ブリタ浄水器の口コミ・評判は?全モデルの違い・選び方を比較【2026年最新】
キューブ クールは、ブリタ公式ストアが楽天とAmazonの両方に出店しています。
カートリッジの補充も同じ店でそろうので、公式ストアからの購入が安心です。
Q. 工事は必要ですか? 不要です。コンセントにつなぎ、給水タンクに水道水を注ぐだけで使えます。
Q. お湯は何℃まで出ますか? 最高95℃です。コーヒーや紅茶の抽出に適した温度設計になっています。カップ麺など熱湯が必要な場合は、別途加熱が必要です。
Q. カートリッジはどのくらいで交換しますか? 4週間または150Lごとが目安です。
Q. PFASは除去できますか? 対応カートリッジで、PFOS・PFOAを80%以上除去できることが試験(JWPAS B.210)で確認されています。
Q. 保証はありますか? 加熱・冷却・UVユニットを含む本体で5年間の保証が付きます。
キューブ クールは、ブリタのろ過技術を土台に、冷水・温水・衛生管理を1台にまとめた買い切り型サーバーです。
強みは「縛りなし」「長期コストの読みやすさ」「考えられた衛生設計」。
弱みは「大量給水に不向き」「月1交換の手間」「初期費用の高さ」。
飲用・お茶・コーヒー中心で、長く使う前提なら十分に候補になります。
逆に、料理でガンガン使いたい人や短期で試したい人は、レンタル型を検討したほうが後悔しにくいはずです。
自分の使い方に当てはめて、納得のいく1台を選んでください。

納得のいく浄水器が見つかりますように!
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