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「水道水よりミネラルウォーターの方が安全」
そう思っている方は多いかもしれません。
しかし、毎日の飲み水として考えると、必ずしもミネラルウォーターの方が安全とは言い切れません。
結論からいうと、日常使いの安全性・コスト・管理のしやすさで見るなら、水道水の方が優秀です。
水道水は水道法に基づいて管理され、2026年4月からはPFOS・PFOAも水質基準項目に追加されました。基準値はPFOS・PFOAの合算で50ng/L以下です。
一方、ミネラルウォーターも日本で流通しているものは食品衛生法に基づいて管理されています。
つまり、どちらも基準を満たした水です。
ただし、使い方や目的によって向き・不向きがあります。
この記事では、水処理の仕事を19年続けてきた立場から、水道水とミネラルウォーターの違いをわかりやすく比較します。

意外に思うかもしれませんが、すべて公的な一次情報を示しながら解説していきますね。

ここでは日本の水道水について解説します。
水道水は水道法4条に基づいて厳しい水質基準を設定しています。

かなり厳しいです!

日本の水道水は非常に厳しい基準の下で管理されています。
各自治体が定期的に水質検査を行い、水に含まれる有害物質の濃度が基準値内に収まっているかを確認しています。
例えば、東京都では検査項目に応じて毎日~3ヶ月に一回検査が行われ、水質基準をクリアするための厳重な監視体制が整っています。
参考>>東京都水道局水質検査計画

厳しい検査を突破した優秀な水だけが蛇口から出てくるんだ!
水道水には消毒のために塩素(次亜塩素酸ナトリウム)が含まれています。
>>【水処理のプロが解説】次亜塩素酸ナトリウムとは?超わかりやすく解説。4つの注意点も。
そして、蛇口出口まで消毒能力を維持するために残留塩素として微量が残るように入れられています。
そのため、人によっては水の風味に影響を感じることもあります。
さらに、鉛やその他の微量物質についても、基準を大幅に下回るレベルで管理されています。

塩素は安全のために無くてはならないものだけどデメリットもある!

水道水の大きな利点は、その低コストと利便性です。
家庭の蛇口をひねるだけで、すぐに新鮮で安全な水を手に入れることができ、買い置きの必要もありません。
安価で利用可能なため飲み水意外にもトイレやお風呂でも使えます。

いつでも世界トップレベルの安全性の水が飲めるのはありがたいですね!

そんな安全な水道水にもリスクはあります。
水道局の管理外の建物内の老朽化した水道管や貯水槽です。
老朽化したり管理がずさんなことで水道水に不純物が入ってしまう可能性があります。
参考
>>【知らなきゃ損!】サビの味がするマズイ水道水の原因と対策。おすすめの浄水器4選。
>>【後悔する前に】水道水ベンゼン混入事故から学ぶ大切な人を守る方法
また、災害時には一時的に断水してしまう可能性があります。
災害時のために水の備えは必要です。
>>【地震で焦らないために】Greeshow電動式ポータブル浄水器(GS-2801)レビュー

リスクを把握するのも重要!

30~40年前にはミネラルウォーターを飲む習慣はありませんでした。
しかし、今は飲む人も増えてきました。
色々な種類があって選ぶのも楽しいですよね。
そんなミネラルウォーターの安全性を解説します。

ミネラルウォーターは4種類に分けられます。
| ナチュラルウォーター | 地下水を原水にし、基本的な殺菌処理だけをした水。 |
| ナチュラルミネラルウォーター | 地下水に天然ミネラルが溶け込んだ水。 |
| ミネラルウォーター | ミネラル調整や水の混合など、品質を整える処理をした水。 |
| ボトルドウォーター又は飲用水 | 上の3つ以外の、飲用できる容器入りの水。 |
この他にも軟水、硬水などさまざまな種類があります。
>>【水処理のプロが解説】軟水と硬水の違いとは?家事で役立つ使い分け方を徹底解説。
それぞれの製造過程では、自然に湧き出る水や地下水をボトリングし、必要に応じてろ過や殺菌処理が行われます。

ミネラルウォーターは、その名の通り、さまざまなミネラルを含んでいます。
例えば、カルシウムやマグネシウムなどが豊富な水は、特定の健康効果が期待できる反面、硬度が高い水は胃腸が弱い人には負担になることもあります。
また、ミネラルウォーターは自然の恵みをそのままボトルに詰めたものであるため、味や風味に個性があるのも特徴です。

好みや目的に合わせて選べるのがいい!

ミネラルウォーターのメリットは塩素が入っていないので水本来の味を楽しめます。
また、自分好みの味を選べること。
採水地によって水質が違うので飲み比べて自分好みの水を飲むことが出来ます。
多めに備蓄しておくと災害時に活用可能です。
水は、災害時でライフラインが止まったときの必需品です。飲料用と調理用(※)だけで一人当たり1日3リットルの水が必要と言われており、最低3日分として9リットルの備蓄が必要になります。
大事な水、どうやって備えますか?(農林水産省)

災害時には本当に心強い

水道水と比べると圧倒的に高価。(水道水の約1000倍)
料理で使用するにはもったいない。
環境面ではプラスチックボトルの環境負荷も問題になっています。

価格と環境面でデメリットあり

検索では「ミネラルウォーター 危険」「買ってはいけない ミネラルウォーター」という声も見かけます。
結論からいうと、日本で流通しているミネラルウォーターは基準を満たした安全な水。
ミネラルウォーターそのものが危険というわけではありません。
ただし、選び方によって差が出るのも事実です。
プロの視点で「確認しておきたいポイント」を整理します。
選ぶときに確認したい4つの視点
① 採水地・製造情報がはっきりしているか
採水地、製造者、検査体制が確認できる商品を選びましょう。
極端に安い商品や、情報が少ない商品は注意が必要です。
② 硝酸態窒素の検査データがあるか
硝酸態窒素は、地下水に入りやすく、加熱しても取り除きにくい物質です。
気になる方は、検査データを公開しているメーカーを選ぶと安心です。
③ PFAS(有機フッ素化合物)
PFASは、採水地の環境によって検出される可能性があります。
心配な方は、PFASの検査結果を公開している商品を選びましょう。
④ pH・硬度・添加物
硬度が高い水は、乳幼児や胃腸が弱い方には合わない場合があります。
飲む人の体質や用途に合わせて選びましょう。
ミネラルウォーターは、危険だから避けるべき水ではありません。
大切なのは、価格やイメージだけで選ばず、採水地・検査データ・硬度を確認することです。
「危険」と言われるものの正体の多くは、水そのものの危険性ではなく「情報が確認できない不安」です。ラベルで採水地・成分・検査体制を確認し、信頼できるメーカーを選べば、過度に心配する必要はありません。

「危険」の多くは情報不足からくる不安です。
ラベルを見れば、ちゃんと判断できますよ。

水の安全性を語るうえで、いま外せないのがPFAS(有機フッ素化合物)です。
2026年(令和8年)4月1日施行の改正で、水のルールが大きく変わりました。
2026年4月の主な変更点
水道水:PFOS・PFOAが「水質管理目標設定項目(暫定目標値)」から水質基準項目へ格上げ。基準値は両者の合算で50ng/L以下、検査はおおむね3か月に1回が基本になりました。
ミネラルウォーター:殺菌・除菌を行うものに、水道水と同じ合算50ng/L以下の成分規格が追加されました(消費者庁・厚生労働省)。
要検討項目:PFHxSなど7物質が新たに加わり、監視が強化されています。
つまり、水道水もミネラルウォーターも、制度の上ではPFASがカバーされ始めたということ。
ただし基準は「合算50ng/L以下」であってゼロではありません。地域や採水地によっては、地下水のPFAS濃度が課題になることもあります。
「微量でも気になる」という方は、PFASの低減に対応した浄水器という選択肢もあります。
>>【2026年最新版】PFAS除去できる浄水器の選び方とおすすめ製品

| 比較項目 | 水道水 | ミネラルウォーター |
|---|---|---|
| 適用される法律 | 水道法 | 食品衛生法 |
| 塩素 | 残留塩素あり | 基本的になし |
| 味・におい | 塩素臭を感じることがある | 採水地ごとに味が違う |
| コスト(目安) | かなり安い | 水道水よりかなり高い |
| 環境負荷 | 使い捨て容器が不要で小さい | プラスチックボトルの負荷あり |
| 防災・備蓄 | 断水時は使えない | 備蓄に向く(1人1日3Lが目安) |
| 向いている人 | 料理・日常の飲み水 | 外出・備蓄・味を楽しむ用途 |
水道水は、毎日たくさん使う水に向いています。
ミネラルウォーターは、味を楽しみたいとき、外出時、災害備蓄に向いています。
どちらが絶対に上というより、役割が違うと考えるのが正確です。
水道水とミネラルウォーターを安全性、環境への影響、コストの3つで比較してみましょう。

両者の安全性はどちらも高いですが、違いがあります。
それぞれの水質基準値が違います。
水道水水質基準
- 水道法に基づく51項目(2026年4月からPFOS・PFOAを追加)
ミネラルウォーター水質基準
- 食品衛生法の規格基準で管理
- 殺菌・除菌の有無で検査項目数が異なる(行わないものは少なく、行うものは多い)
また、水道水は一貫して厳しい基準で管理されており、塩素消毒のおかげで細菌感染のリスクが非常に低いです。
一方、ミネラルウォーターは製造会社で安全性が担保されています。
即ち製造会社に安全性は任されているということ。

ミネラルウォーターのプラスチックボトルは、環境問題の一因となることがあります。
リサイクルが進んでいるとはいえ、使い捨てボトルの消費量は依然として高いです。
その点、水道水は使い捨て容器が不要なため、環境に優しいです。

水道水は非常に安価で、1リットルあたりのコストは約0.2円程度。
これに対し、ミネラルウォーターはブランドや種類によって価格が大きく異なりますが、500mlボトル2本で約200円。
単純にコストだけで比べると圧倒的に水道水の方が安価なことがわかります。
Q. 水道水とミネラルウォーター、どちらが安全ですか?
Q. ミネラルウォーターは体に悪い・危険というのは本当ですか?
Q. 赤ちゃんのミルクや料理にはどちらを使うべきですか?
Q. 浄水器とミネラルウォーター、どちらがいいですか?
Q. ミネラルウォーターと天然水・浄水は何が違いますか?
Q. 水道水のPFAS(有機フッ素化合物)は大丈夫ですか?

プロの結論:毎日の飲み水なら「水道水」、ただし第3の選択肢もあり。
安全性・コスト・環境のバランスで見ると、日常の飲み水は水道水が優秀です。とはいえ塩素のにおいが気になる、味を良くしたいという場合は、水道水の安全性を活かしながら風味を整えられる浄水器が「水道水とミネラルウォーターのいいとこ取り」になります。
水道水とミネラルウォーターは、それぞれ異なる特長と利点を持っています。
日常的な飲料水としては、水道水がコスト面でも環境面でも優れています。
しかし、特別な状況や好みに応じて、ミネラルウォーターを選ぶ価値もあります。
例えば、味やミネラル成分にこだわる方、あるいは特定の健康効果を期待する方にはミネラルウォーターが適しているかもしれません。
浄水器がおすすめな人
- プラスチックゴミを減らしたい
- 料理にも使いたい
ミネラルウォーターがおすすめな人
- 好みの産地の水を味わいたい
- 外出先でも気軽に飲みたい

水道水の安全性を残したままで風味を改善して環境にも配慮出来るのが浄水器。
水道水とミネラルウォーターのいいとこ取りが出来ちゃいます。
安価な浄水器(3000円~6000円程度)でもかなり効果が感じられるので一度試してみてはいかがでしょうか?
僕は浄水器を使い始めてからミネラルウォーターをほとんど買っていません。
次に読む:あなたに合う水の選び方
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