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家庭用プールの水道代はいくら?水処理のプロが教える節約術

家庭用プールの水道代はいくら?水処理のプロが教える節約術

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夏になると子どもが大喜びの家庭用プール。

でも、毎日のように水を入れていると水道代が地味に効いてくるのが悩みどころですよね。

「使い回したいけど、衛生面が心配……」という方も多いはず。

水処理の仕事を19年やってきた立場から、先に結論をお伝えします。

家庭用プールの水道代は「水の使い回し」で大きく下げられます。

ただし、安全に使い回すには塩素管理とろ過が欠かせません。

この記事では、実際の水道代の試算から、プロが教える「節約と衛生を両立させる方法」までをまとめます。

家庭用プールの水道代は、実際いくらかかる?

まず押さえておきたいのが、水道代は「上水道料金」と「下水道使用料」の2つがかかるという点です。

意外と知られていませんが、下水道使用料は「使った水道の量」に応じて課金されます。

つまり、プールに使った水を庭にまいて捨てたとしても、下水道料金は水道の使用量ぶんしっかり請求されるのが一般的です。

プールの水は、上下水道で“二重”にコストがかかると考えておきましょう。

さらにもう一つ大事なのが、水道料金は使うほど1立方メートルあたりの単価が上がる「段階制」だということ。

ふだんの生活で水を使ったうえに、さらにプールの水が上乗せされると、その分はあなたの料金表の“高い段階”の単価で計算されることが多いのです。

だから「平均的な水道単価」で考えるより、実際の負担は大きくなりがちです。

プールのサイズ別・水道代の概算

上水道と下水道を合わせて、おおよそ1㎥(=1,000L)あたり250〜400円程度を目安に試算したものが下の表です(※単価は自治体・使用量の段階で大きく変わります。あくまで目安です)。

プールの水量1回入れ替えの水道代(目安)ひと夏に30回入れ替えると
小型(約300L)約75〜120円約2,300〜3,600円
中型(約500L)約125〜200円約3,800〜6,000円
大型(約1,000L)約250〜400円約7,500〜12,000円
特大(約2,000L)約500〜800円約15,000〜24,000円

1回あたりは数百円でも、夏のあいだ毎日のように入れ替えるとひと夏で数千円〜2万円超。これが「使い回しで節約したい」と感じる正体です。

水処理のプロ監修

プール水道代 かんたん試算

水量・単価・入れ替え回数を入れると、ひと夏の水道代と、使い回したときの節約額が出ます。

1プールの水量
L

2水道の単価(上下水道あわせて)
円 / 1㎥(1,000L)

目安は1㎥あたり250〜400円ほど。正確に出すなら、検針票の「従量料金の最上位の単価(上水道+下水道)」を入れてください。

3ひと夏の入れ替え回数

塩素管理+ろ過で水を使い回すと、入れ替え回数を減らせます。

1回の入れ替え
今のままだと、ひと夏
使い回すと、ひと夏で 円 節約
この試算の前提と注意
  • 水道代は上水道+下水道でかかり、下水道は「使った上水道の量」で課金されるのが一般的です(庭にまいて捨てても上水量ぶんかかります)。
  • 水道料金は使うほど単価が上がる段階制。プールの水はふだんの使用に上乗せされるため、上の段階の単価で計算するのが実態に近いです。
  • 単価は自治体・使用量で大きく変わり、改定されることもあります。最新の単価は検針票・自治体サイトでご確認ください。
  • あくまで概算です。基本料金や段階の境目までは含めていません。

© 北のロカキヤ | 概算ツールです。正確な金額は検針票でご確認ください。

💡 自分の地域で正確に計算する方法

検針時に届く「水道料金等のお知らせ(検針票)」を見て、従量料金の“いちばん高い段階”の単価(上水道+下水道)を確認し、それに「プールの水量(㎥)」を掛けると、上乗せされる実際のコストに近い数字が出ます。

例:単価が合計350円/㎥で、500L(0.5㎥)なら 350×0.5=約175円/回
※札幌市など、下水道使用料は一定量まで従量料金がかからない自治体もあります。また料金は改定されることがあります(札幌市は2026年10月に下水道使用料の改定予定)。最新の単価は検針票や自治体サイトでご確認ください。

いちばん効く節約は「水の再利用」。でも、衛生面に気をつけて!

水道代を下げる最短ルートは、シンプルに「水を毎回入れ替えない=再利用」ことです。

上の表でいえば、入れ替え回数を半分にすれば水道代もほぼ半分になります。

ただ、ここで水処理の専門家として、はっきりお伝えしておきたいことがあります。

ロカキヤ
ロカキヤ

無管理の水を使い回すのは危険。

気温の高い屋外にためた水は、数時間〜1日でレジオネラ属菌や大腸菌などが繁殖しやすい環境になります。

とくに小さなお子さんは水を口に含んでしまうことも多く、ぬめりや濁り・異臭が出た水での感染リスクは無視できません。

「節約のために使い回す」と「衛生を守る」を両立させるには、水をきれいに保つ仕組みが必要になります。

これはコツさえ押さえれば家庭でも十分できますので安心して下さい。

安全に使い回すための3つの条件

使い回しても水を清潔に保つために、最低限おさえたいのが次の3つです。

1. 塩素で消毒する
遊離残留塩素を0.4〜1.0mg/L(目安0.7)に保つのが基本。これだけで菌の繁殖をぐっと抑えられます。必要な塩素の量は水量で決まります。

2. ろ過する
家庭用プール用のフィルターポンプで水を循環させると、濁りや細かなゴミが取れて水もちが良くなります。

3. カバーをかける
遊ばない時間はカバーをして、葉・虫・砂ぼこりの侵入と日光による塩素の消耗を防ぎます。

このうち最初のハードルになりやすいのが「塩素をどれくらい入れればいいの?」という点。

これは水量さえ分かればすぐ計算できます。

下の記事で、プールへの塩素の入れ方とおすすめの塩素剤、水量から必要量を出せるかんたん計算ツールを用意しているので、あわせてどうぞ。

あわせて読みたい

👉 【水処理のプロが解説】家庭用プールに塩素を入れるべき理由とおすすめの塩素・ろ過機(水量別の計算ツール付き)

使い終わった水、そのまま捨てるのはもったいない

入れ替えで出た水は、ちょっとした工夫で再利用できます。

下水道料金は払うことになっても、上水道の“新しい水”を使わずに済むので、トータルの節水・節約になります。

  • 庭や植木への水やり(※後述の注意あり)
  • 打ち水でベランダや駐車場の暑さ対策に
  • 洗車や外回りの掃除
  • バケツに汲んでトイレを流すのにも使えます

⚠ 植物にまくときの注意

塩素を入れた水をそのまま植物にやると、根を傷めることがあります。

半日〜1日ほど日光に当てて置く(塩素が抜けます)か、量を控えめにしてからまきましょう。

お風呂の残り湯や雨水でプールはアリ?

節約の発想として「お風呂の残り湯」や「雨水」を使えないか、というご質問をよくいただきます。

プロとしての回答はこうです。

お風呂の残り湯:おすすめしません。皮脂や汗、入浴剤などで雑菌がすでに増えており、子どもが入る・口に含むプールの水としては衛生的に不向きです。打ち水や掃除などの“雑用水”として使うのが無難です。

雨水:プール本体の水としては不向きです。屋根や地面のホコリ・汚れを含み、水質が安定しません。ためておいて打ち水や水やりに回すのが良い使い道です。

今日からできる、水道代の節約ワザ

  • 水位を欲張らない。子どもが遊べる深さは意外と浅くてOK。水量が減れば水道代も塩素代も減ります。
  • 遊ぶ時間をまとめる。1日に何度も出し入れせず、午前か午後にまとめて遊ぶ。
  • こまめにゴミをすくう。水が汚れにくくなり、入れ替え回数を減らせます。
  • カバーで蒸発と汚れを防ぐ。水もちが良くなり、塩素も長持ちします。
  • 小さめプール+ろ過で“きれいに長く”。大きなプールを毎日入れ替えるより、適度なサイズを管理して使い回すほうが、結果的に安く済みます。

まとめ:節約と安全は、両立できる

家庭用プールの水道代は、ひと夏で数千円〜2万円超になることもあります。いちばん効く節約は「水の再利用」ですが、そのカギは塩素管理・ろ過・カバーの3つ。

きれいな水を保てれば、お財布にもお子さんの健康にもやさしい夏を過ごせます。

まずは、お使いのプールに必要な塩素の量を知るところから。

水量を入れるだけで計算できるツールを用意しているので、ぜひ使ってみてください。

あわせて読みたい

👉 【水処理のプロが解説】家庭用プールに塩素を入れるべき理由とおすすめの塩素・ろ過機(水量別の計算ツール付き)

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