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「シンク下の浄水器、メイスイっていうメーカーらしい」
「交換の案内が届いたけど、1万円以上するの?」
マンションの入居時から付いていて、メーカー名を後から知った。そんな方もいるのではないでしょうか。
価格.comの掲示板にも、調べるまでメイスイ製だと知らなかったという書き込みがあります。
この記事では、メイスイ浄水器の型番の確認、交換方法と費用、性能の実力を整理します。
こんにちはロカキヤです。
浴場・プールのろ過設備を19年手がけてきた水処理の専門家です。
結論:型番を確認して、公式で交換するのが確実
| 交換方法 | M-100 | Ge・1Z |
|---|---|---|
| 公式セルフ (送料550円込) | 17,050円〜 | 11,550円 |
| 公式フル (訪問・洗浄) | 21,450円〜 | 16,500円 |
※税込。メイスイ公式ショップ掲載価格(2026年10月11日確認)。送料は交換カートリッジ1個につき550円(公式FAQより)。
公式の方法でいちばん安いのは、公式ショップでカートリッジを買って自分で替える方法です。
訪問の「フルメンテナンス」は数千円高くなります。その分、配管や水栓の洗浄までやってもらえます。
メイスイは、1973年に大阪で設立された浄水器メーカーです。
1990年には、シンク下に置く「元止め式」の家庭用ビルトイン浄水器を商品化しています。
元止め式とは、浄水の蛇口を開けたときだけカートリッジに水が流れる仕組みのことです。
現在は、製造をメイスイホールディングス、販売とメンテナンスを株式会社メイスイが担当しています。
家庭用のほかに、飲食店などで使う業務用浄水器や軟水器も作っています。
交換の第一歩は、シンク下のカートリッジの型番を確認することです。
家庭用ビルトインの主な型番は次のとおりです。
| 型番 | 推奨人数・交換目安 | 公式セルフ価格 |
|---|---|---|
| M-100 | 4人以上 15,000Lか12ヶ月 | 16,500円〜 |
| M-85 | 3人 10,000Lか12ヶ月 | 13,200円〜 |
| M-75 | 1〜2人 8,000Lか12ヶ月 | 11,000円〜 |
| Ge・1Z | 11,000Lか12ヶ月 | 11,000円 |
| Ge・1Z compact (i-Aqua専用) | 4,000Lか12ヶ月 | 9,350円 |
※税込・送料別。交換目安は「どちらか早いほう」。出典:メイスイ公式サイト製品ページ、メイスイ公式ショップ(2026年10月11日確認)。
M-100・M-85・M-75は、同じ本体に付けられるカートリッジです。
違いは大きさと処理できる水の量です。家族の人数が変わったら、カートリッジだけ替えて対応できます。
ここは間違えやすいポイントです。
公式サイトには、MシリーズとGe・1Zのカートリッジには互換性がないと明記されています。
M-75とGe・1Zはサイズ表記が同じ(直径78×高さ285mm)なので、見た目で判断しないでください。
型番がどうしてもわからないときは、メイスイカスタマーセンター(0120-380-414)に問い合わせられます。
公式ショップでカートリッジを買い、自分で交換する方法です。
カートリッジと一緒に、使用済みカートリッジの返送用パッケージと交換マニュアルが届きます。
送料は1個につき550円です。使用済みカートリッジの返送運賃とリサイクル費用は、公式ショップ購入の場合メイスイが負担します。
スタッフが自宅に来て交換してくれる方法です。
交換と同時に「サニテーション」を行います。配管や水栓をしっかり洗浄する作業のことです。
使用済みカートリッジもその場で回収されます。支払いは訪問当日に現金・カード・電子決済で行います。
楽天市場などでも、メイスイのカートリッジは販売されています。
価格は公式より安い場合もあります。たとえば楽天のある店舗では、M-100が16,100円(送料無料)でした(2026年10月11日時点)。
ただし、メイスイ公式は「非正規流通品」について注意を呼びかけています。
フリマサイトやネットオークションの品は保管状態がわからないため、品質に責任を持てないとのことです。
非正規品を使って故障すると、保証期間内でも有償修理になる場合があります。修理自体を断られる場合もあると案内されています。
楽天・Amazonで探す場合
※通販各店が正規販売店かどうかは、当サイトでは確認できていません。
メイスイの家庭用ビルトインは「元止水栓方式」です。
公式サイトによると、止水栓を閉めなくてもカートリッジを交換できる構造になっています。
手順は、公式の交換マニュアル(PDF)と動画で確認するのがいちばん確実です。ここでは注意点だけまとめます。
- 交換前に、水栓とシンク下の配管から水漏れがないか確認する
- カートリッジのノズル部やジョイント部を、汚れた手で触らない
- 使用済みカートリッジには、ノズル保護キャップを付けて返送する
- 受皿は使い続けるので返却しない(Mシリーズ・Ge・1Z)
交換マニュアルは、メイスイ公式サイトのサポートページからダウンロードできます。
価格.comのレビューには、M-100を12年使い続けたという声がありました。
水の出は悪くならず、カルキ臭もしなかったそうです。分解しても、たまった固形物は見当たらなかったとのこと。
では、12年使っても大丈夫なのでしょうか。私の見解は「その判断はできない」です。
私は浴場・プールのろ過設備を19年見てきました。業務用のろ過機には、ろ過する前と後に圧力計がついています。
保守の現場では、この前後の圧力の差(差圧)を見て、ろ材の詰まり具合を判断します。
家庭用のビルトイン浄水器には、この「差圧」を見る仕組みがありません。だから水の出だけで寿命を判断することはできないんです。
差圧でわかるのは、あくまで「詰まり」です。
一方、活性炭の役割は、トリハロメタンやカビ臭のもとを表面にくっつけて取ることです。これを「吸着」と言います。
活性炭が吸着しきっても、水の通り道はふさがりません。つまり、水の出はほとんど変わらないまま性能だけが落ちていきます。
水道水はもともと濁りが少ないので、中空糸膜も詰まりにくい傾向があります。12年使えた口コミは、詰まらなかったことの証明にすぎないと私は考えます。
メイスイの交換目安(ろ材使用限界)は、除去できる物質のうち、浄水能力が一番短いものに合わせて決められています。
たとえばM-100なら、15,000Lか12ヶ月です。このどちらか早いほうで交換するのが、メーカーの想定です。
公式の仕様には、「毎朝放流時間10秒間以上」とあります。
浄水器を通った水は、消毒用の塩素が取り除かれています。一晩たまった水は、朝いちばんに少し流してから使いましょう。
交換しないまま使うリスクは、別の記事で詳しく解説しています。
メイスイの公式仕様表に載っている除去対象を数えると、次のとおりです。
- JIS S 3201(家庭用浄水器の試験方法)で17物質
- 浄水器協会の規格で3項目(鉄・アルミニウム・PFOS及びPFOA)
MシリーズもGe・1Zも、この同じ項目で試験結果が公開されています。
| 項目 | M-100 | Ge・1Z |
|---|---|---|
| ろ材 | 粒状活性炭+繊維状活性炭+中空糸膜 | 成型活性炭+中空糸膜 |
| ろ過流量 | 5.0L/分 | 4.0L/分 |
| 総トリハロメタン | 19,000L (除去率80%) | 11,000L (除去率90%) |
| 溶解性鉛 | 15,000L (除去率80%) | 11,000L (除去率90%) |
| PFOS及びPFOA | 15,000L (除去率80%) | 11,000L (除去率80%) |
| 交換目安 | 15,000Lか12ヶ月 | 11,000Lか12ヶ月 |
※浄水能力はJIS S 3201に基づくメーカー試験結果。PFOS及びPFOAは浄水器協会規格(JWPAS B.210)に基づく。出典:メイスイ公式 Mシリーズ/Ge・1Z製品ページ。
表を見ると、M-100の方が処理できる水の量が多く見えます。
ただ、判定の基準が違う項目がある点に注意してください。
総トリハロメタンの場合、M-100は「除去率80%まで」、Ge・1Zは「除去率90%まで」で測った結果です。
Ge・1Zの方が厳しい基準で測っているので、単純な大小比較はできません。両方とも、1年使う前提で余裕を持った設計と考えてよいと思います。
PFOS・PFOAは、有機フッ素化合物(PFAS)の一種です。
メイスイは2023年4月から、家庭用浄水器の除去対象にPFOS/PFOAのろ過能力表示を加えています。
試験の濃度は0.00005mg/L(50ng/L)です。これは2026年4月1日に水道の水質基準へ引き上げられた値(PFOS・PFOAの合算50ng/L)と同じ濃度です。
- 硬水を軟水にはできない(公式に明記)
- 残留塩素0.1mg/L以上の水道水が使用条件
- 交換費用が年1回、約1.1万〜2.1万円かかる(公式価格)
浄水器で除去できる17物質の中身は、こちらでわかりやすく解説しています。
>>浄水器で除去できる物質一覧|JIS17物質をキャラ図鑑でプロが解説
「メイスイ 浄水器 レバー 折れた」は、検索候補にも出てくる困りごとです。
まずはメイスイのカスタマーセンターに相談してください。受付は平日9時〜18時です。
公式サイトによると、メイスイは社内の規定に沿って補修部品を確保しています。必要な部品だけ交換して使い続けられる場合があります。
水栓そのものは、10年前後での取り替えをすすめています。
メイスイのスタッフが行う水栓の入れ替えは、2時間ほどで終わるそうです。止水はキッチンだけで済みます。外した水栓の処分費用も作業費に含まれると案内されています。
修理や交換の費用は公式サイトに載っていないため、ここでは書きません。問い合わせ時に確認してください。
結論から言うと、不具合がなければ続けるのが無難です。
メイスイの水栓は、メイスイのカートリッジ用として案内されています(公式の対応水栓一覧より)。他社製に替えるなら、水栓ごと入れ替える前提で見積もりを取るのが現実的です。
メイスイを続けるか迷ったときのチェック
当てはまらなければ、今のメイスイを使い続けるのが無難です。当てはまる数が多いほど、見直しを検討する価値があります。
ビルトイン以外のタイプも含めて比べたい方は、こちらを参考にしてください。
蛇口一体型とアンダーシンク型はどっち?プロが選び方とおすすめを比較
自分で交換できますか?
できます。公式の「セルフメンテナンス」がその方法です。交換マニュアルと動画が公式サイトで公開されています。
MシリーズとGe・1Zのカートリッジは使い回せますか?
使えません。公式サイトに互換性がないと明記されています。
交換時期はどうやってわかりますか?
公式の「MMS(メイスイ・メンテナンス・システム)」に無料登録すると、利用開始から1年後に交換時期の案内が届きます。
楽天やAmazonで買ってもいいですか?
フリマやオークションの出品は、公式が注意を呼びかけています。通販店で買う場合は、新品・正規品の表記と包装を確認しましょう。
- まずシンク下で型番を確認する(MシリーズとGe・1Zは別物)
- 費用重視なら公式のセルフ、手間を省くならフルメンテナンス
- 水の出がよくても、性能が保たれているとは限らない
- 交換目安は「規定の水量か12ヶ月の早いほう」
- レバーや水栓の不具合は、まずメイスイに相談する




