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先に結論
- 工事なしで浄水力しっかり&コスパ良し。 PFASにも対応。
- ゴクリアとピュリフリーは中身が同じ(色と売り場が違うだけ)。
- 家族なら「ゴクリア/ピュリフリー」、一人暮らしなら「タップティ」。
- 注意点はお湯NGと味のミネラル感が薄めなこと(後で解説します)。
「ゴクリア・ピュリフリー・タップティって、何がどう違うの?」
公式サイトを見ても似た商品が並んでいて、迷いますよね。
この記事では、水処理歴19年のロカキヤがメーカーに忖度せず3機種を比較します。
専門用語もかみ砕いた上で解説します。浄水器が初めてでも大丈夫です。
「卓上浄水器」とは、シンクの横に本体を置き、蛇口に小さな切替コック(浄水と原水を切り替える部品)を取り付けて使うタイプのこと。
メーカーによっては「据置型(すえおきがた)」「カウンタートップ型」とも呼ばれます。
ざっくり言うと、浄水器は置き方・付け方でこう分かれます。
- ポット型:水を注いで待つだけ。一番手軽だが量は少なめ
- 蛇口直結型:蛇口の先に直接つける。コンパクトだがカートリッジ寿命が短め
- 卓上(据置)型:本体が大きい分、フィルターも大きく長寿命・高浄水力。料理にもたっぷり使える ←今回の主役
- アンダーシンク型:シンク下に隠す。見た目スッキリだが工事が必要
卓上型の一番の魅力は、工事不要なのにフィルターが大きく、たくさんの水をしっかりろ過できること。
賃貸でも置けて、引っ越しにも連れていけます。
タイプ選びでまだ迷っている方は、まず基礎から。
聞き慣れない方もいるかもしれませんが、水処理の世界では信頼の置けるメーカーです。
長野県茅野市にある株式会社キッツマイクロフィルターは、1989年から家庭用浄水器を作り続けている老舗。
もともとは半導体や食品・飲料の製造ラインで使う工業用の精密フィルターを手がけてきた会社で、その技術を家庭用に応用しています。
浄水器の心臓部である「中空糸膜(ちゅうくうしまく)」
ストローのように細い管に無数の穴が開いた、髪の毛より細かいゴミや細菌をこし取るフィルターを自社で作れるのは、このメーカーの大きな強み。
卓上ラインは、その技術が素直に活きた製品群です。
まずは全体像から。キッツマイクロフィルターの卓上(据置)ラインは、大きく分けて次の3つです。
キッツの卓上浄水器3機種早わかり比較
ゴクリア・ピュリフリー・タップティの違いがひと目でわかる
← 横にスワイプで全部見られます →
| 迷ったらコレ ゴクリア GOQURIA | ピュリフリー Purifree | タップティ Tapti | |
|---|---|---|---|
| 🟰 中身は同じ(色と売り場が違うだけ) | 別設計の小型モデル | ||
| こんな人に | 家族でしっかり使う人色も選びたい人 | 量販店で最安を 探したい人 | 一人暮らし狭いキッチン |
| 除去物質 | 20物質17+3物質 | 20物質相当 | 15物質JIS14+PFOS/PFOA |
| PFAS (PFOS/PFOA) | 除去対応 | 除去対応 | 除去対応 |
| 交換方式 | 本体ごと交換カートリッジ交換なし | 本体ごと交換カートリッジ交換なし | カートリッジ式差し替えで交換 |
| 交換目安 | 2年1日10L使用 | 2年1日10L使用 | 約1年1日3L使用 |
| ろ過流量 | 3.5L/分大流量 | 3.5L/分大流量 | コンパクト相応 |
| 本体サイズ | 直径約11 ×高さ約17cm | 直径約11 ×高さ約17cm | 縦11×横4.5 ×奥4.5cm缶コーヒー大 |
| カラー | 全6色 | 数色 | ホワイト |
| 価格の目安 | 約12,100円1日 約16円 | 約12,000円前後時期で変動 | オープン価格公式・EC限定 |
※スペックはメーカー公表値(2026年6月時点)。除去率・寿命は使用条件で変わります。除去物質数は「ゴクリア=JIS17項目+浄水器協会3物質」「タップティ=JIS14項目+PFOS/PFOA」の数え方によるもの。価格・適合は購入前に必ずメーカー公式・各販売店の最新情報をご確認ください。
① ゴクリア/ピュリフリー:迷ったらまずコレ
家族でしっかり使うなら、まず候補に挙げたいのがこの2つ。
4層構造のフィルターで、いらないものはこし取りつつ、水のおいしさに関わるミネラルは通す設計です。
ポイントを整理すると
- 除去できるのは計20物質:カルキ臭のもと(遊離残留塩素)、発がん性が心配されるトリハロメタン、カビ臭、溶けた鉛などに加え、近年話題のPFAS(有機フッ素化合物)のうちPFOS・PFOAも除去対象。さらに鉄・アルミニウムも対象です。
- 細菌除去率99.999%:中空糸膜が細かい菌までしっかりブロック。
- カートリッジ交換が「不要」:ここが地味に大きいメリット。多くの浄水器は数か月ごとにカートリッジ交換が必要ですが、ゴクリア/ピュリフリーは2年経ったら本体・切替コック・ホースをまるごと新品に交換する方式。「交換時期がわからない」「気づけば期限切れ」という失敗が起きにくいんです。
- 大流量3.5L/分:米研ぎや野菜洗いも、チョロチョロ待たされずストレスなく使えます。
ランニングコストも優秀で、ゴクリアは1日あたり約16円。
第三者の比較検証でも、ピュリフリーのコストは1Lあたり約1.4円と平均より割安と評価されています。
ここ、本当に多くの方がつまずくポイントなので、はっきりお伝えします。
中身(ろ過性能)は同じです。 メーカー自身が「ゴクリアはピュリフリーとカラーバリエーションが違うだけで、同等の除去性能を確認済み」と明言しています。
違いはシンプルに2つだけ。
- 売り場:ピュリフリー=家電量販店や価格比較サイトなど一般の流通/ゴクリア=公式ショップ専用ブランド(公式サイト・Amazon・楽天・Yahoo!)
- カラー展開:ゴクリアは新色を含む全6色と選択肢が多め
つまり、
「キッチンに合う色で選びたい・公式で買いたい」ならゴクリア、
「いつもの量販店で買いたい・最安を探したい」ならピュリフリー、
という選び方でOK。性能で悩む必要はありません。
② タップティ:一人暮らし・狭いキッチンの救世主
「据置型が欲しいけど、うちのキッチンには置き場所がない・・・」そんな方のために2024年末に登場したのがタップティです。
最大の特徴は、据置型としては国内最小クラス(メーカー調べ)のサイズ。
なんと缶コーヒー(185g缶)とほぼ同じ大きさで、四角いスクエア形状もあって、シンク横にちょこんと置けます。
- 15物質除去:JIS規格の14項目に加え、PFAS(PFOS・PFOA)も除去対応。コンパクトでもPFAS対策できるのは心強いポイントです。
- カートリッジは約1年交換(1日3L使用の場合):小さいわりに長寿命。蛇口直結型より交換の手間が少なく済みます。
- 「浄水・原水・原水シャワー」の3切替:飲み水は浄水、食器洗いは原水、と使い分けできます。
注意したいのは、ゴクリア/ピュリフリーより除去物質はやや少なめ(20→15物質)で、鉄・アルミニウムは対象外という点。
とはいえ、塩素・トリハロメタン・PFASといった「気になる定番」はしっかり押さえています。「設置スペース最優先」の一人暮らしにも、これがベストと言える一台です。
浄水器の実力を決めるのは、中身のフィルター。
キッツの卓上モデルがどうやって水をキレイにしているのか、仕組みと交換方式をかみ砕いて解説します。
水は、性質の違う4つの層を順番に通ってキレイになります。
- プレフィルター:まず赤サビや大きなゴミをブロックする”門番”。後ろの層を長持ちさせます。
- 粒状活性炭(ヤシ殻由来):塩素(カルキ臭)・カビ臭・トリハロメタンなどのニオイや有機物を吸着。水をおいしくする主役。
- 繊維状活性炭:水に溶けた鉛など、より細かい有害物質をキャッチします。
- 中空糸膜(ちゅうくうしまく):最後に、濁り・赤サビ・一般細菌を物理的にこし取る関所。
この4層が、「いらないものはブロック/ミネラルは通す」を両立しているのがポイント。
だから水のおいしさに関わるミネラルは残ります。
中空糸膜は、ストローのように真ん中が空洞になった極細の繊維。
側面に無数の小さな穴が開いていて、ここで細菌や濁りをこし取ります。
穴の大きさは約0.1マイクロメートル(0.0001mm)髪の毛の太さのおよそ1000分の1という細かさで、目に見えない一般細菌までブロックします。
この中空糸膜は、もともと工業用フィルターで培ったキッツのコア技術。
「水をこし分ける」技術の本家が、その実力を家庭用に応用しているわけです。
ここが3機種で分かれる、見落としがちな大事なポイントです。
- ゴクリア/ピュリフリー
本体まるごと交換:2年たったら、本体・切替コック・ホースをまとめて新品に。
カートリッジを差し替える手間がなく、汚れがたまりやすい部分も丸ごとリセットできて衛生的。
一方で、2年ごとに本体の処分が出るのがデメリットです。 - タップティ
カートリッジ式:ベース部分は残し、約1年ごとに中身のカートリッジだけ交換。
捨てるゴミが少なく済むのが利点です。
交換時期は、あくまで目安の使用量での話です。
- ゴクリア/ピュリフリー:1日10L使用で約2年
- タップティ:1日3L使用で約1年
家族が多い・浄水をたっぷり使う家庭では、寿命は早まります。
「最近、水の出が悪い」「カルキ臭が戻ってきた」と感じたら、目安より早めの交換サインです。
もう一つ大切なのが、フィルターにお湯(35度以上)を通さないこと。
理由は、活性炭がいったん吸着した物質が、お湯だと逆に溶け出してしまう恐れがあるから。混合栓では「水側で使う」のが鉄則です(原水・シャワーなら60度まで利用OK)。
あわせて読みたい
>>タカギ浄水器にお湯を通してしまった!飲んで大丈夫?対処法をプロが解説
長く清潔に使うなら、水の出口(吐水口)は定期的に外して洗うのがおすすめ。
ここは数か月でヌメリが出やすい場所ですが、キッツのモデルは分解して洗えるよう作られています。
フィルターの種類や選び方をもっと広く知りたい方はこちら。
価格.com・Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどのレビューをチェックすると、評価は全体的に高め(主要モデルは★4.5〜4.7前後)。良い声と気になる声を、忖度なくまとめます。
👍 良い口コミ
- 「交換の手間がなくてラク」:2年交換不要で、いつ替えるか迷わないのが好評。買い切りでコスパも良いという声が多数。
- 「コンパクトで置き場所に困らない」:シンク横にすっきり収まる、という満足の声。
- 「カルキ臭が減って驚いた」:塩素のニオイが気にならなくなった、という実感のコメント。
- 「切替がカチッと決まって気持ちいい」:浄水・原水の切り替え操作のしやすさを評価する声も。
- 「色が選べて可愛い」:キッチンが明るくなる、と見た目を気に入る人も多めです。
🤔 気になる口コミ
- 「味は思ったより素っ気ない」:スッキリして飲みやすい反面、ミネラル感を期待すると物足りない、という声。プロ目線とも一致します。
- 「透明ホースが見える」:見た目を気にする人にはマイナス。まれにつなぎ目から水がにじむという指摘も。
- 「思ったより大きい」:ゴクリア/ピュリフリーは、シンクが狭いと存在感が出るという声(→狭いならタップティが安心)。
- 「2年後の本体の処分が面倒」:丸ごと交換方式ならではの不満です。
満足度は高いものの、評価が割れるのは「味」と「設置イメージ」。
スッキリした水が好きで、手間を減らしたい人ほど満足度が高い傾向です。
逆に「まろやかなミネラル感」や「生活感を出したくない」を重視する人は、味の好みと設置場所を事前にイメージしておくと失敗しません。
実務でいろいろな浄水器を見てきた立場から、キッツの卓上ラインの長所を挙げると——
- 工事不要で、浄水力は据置型クラス。賃貸でも導入しやすく、引っ越しにも対応。
- PFAS(PFOS・PFOA)にきちんと対応。「とりあえずPFASも」という今のニーズに合っています。
- ランニングコストが安い。長く使うほど、蛇口直結型やポット型よりお得になりやすい。
- 交換の手間と迷いが少ない(ゴクリア/ピュリフリー)。本体ごと交換なので、目詰まりした古いフィルターを使い続ける心配が減ります。
- 清潔を保ちやすい。汚れがたまりやすい切替コックを分解して洗える設計です。
良いところばかり並べるのはフェアじゃないので、買う前に知っておきたい弱点も忖度なくお伝えします。
① 味は「クセがなくスッキリ」だが、ミネラル感は薄めという声も 。
メーカーは「ミネラルは通す」設計をうたっていますが、第三者による比較検証ではろ過後の水は純水に近く、ミネラル感が薄めで、飲み水としてはやや素っ気なく感じる可能性が指摘されています。
雑味のないスッキリ系が好きな方には合いますが、「ミネラル豊富なまろやかさ」を期待しすぎると物足りなさを感じるかもしれません。味の好みは分かれるところです。
② お湯は通せません
本体には35度以上のお湯を流さないことが条件。
お湯側の蛇口や給湯では使えないので、混合栓の場合は「水側で使う」運用になります。ここは見落としがちなので要チェックです。
>>タカギ浄水器にお湯を通してしまった!飲んで大丈夫?対処法をプロが解説
③ 設置スペースとホースが見える点
据置型なので置き場所が必要で、接続用の透明ホースがどうしても見えます。
「カウンターをスッキリ見せたい」人は、設置イメージを事前に確認しておきましょう。
④ 蛇口の形状によっては付かないことがある
センサー水栓や特殊な形状の蛇口は取り付け不可の場合があります(一部はビス止めアダプターで対応可・無料オプション)。購入前にご自宅の蛇口の形を必ず確認してください。
⑤ 2年ごとに本体の処分が出る(ゴクリア/ピュリフリー)
カートリッジ交換不要の裏返しで、2年ごとに本体まるごとを廃棄することになります。口コミでも「使い終わった本体の処分が少し面倒」という声があります。
⑥ 「PFAS除去率80%」の表記の意味
ここは誤解されやすいので補足します。PFOS・PFOAの「除去率80%」という表記は、フィルターが寿命を迎えた最後の段階でも80%以上除去できるという意味で、「いつも80%しか取れない」という意味ではありません。メーカーは使い始めはほぼ100%除去を確認済みとしています。浄水器協会の基準(JWPAS)に沿った第三者試験の結果なので、過度に心配する必要はありません。
PFASそのものをもっと知りたい・他社も含めて比較したい方はこちら。
迷ったら、この基準で決めればOKです。
- 家族で・料理にもたっぷり使う・色も選びたい → ゴクリア(全6色から)
- 量販店やネットで最安を探したい・性能はゴクリアと同じでいい → ピュリフリー
- 一人暮らし・狭いキッチンで置き場所がない → タップティ
- そもそも据置型を置くスペースがない/お湯も出したい → 据置型にこだわらず、蛇口直結型 や 浄水型ウォーターサーバー も検討を
キッツの卓上浄水器は、工事なし・高い浄水力・PFAS対応・良コスパがそろったバランス型のシリーズです。
- ゴクリアとピュリフリーは中身が同じ。色と売り場で選べばOK
- 狭いキッチンならタップティが頼れる相棒
- 味のミネラル感・お湯NG・設置スペースだけは、買う前に納得しておきたいポイント
値段や見た目より「自分の使い方に合うか」で選ぶのが、失敗しないコツです。あなたにピッタリの一台が見つかれば幸いです。




