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せっかく出した家庭用プール。気づくと水面に小さな虫が浮いていたり、ボウフラ(蚊の幼虫)が泳いでいたり……。子どもを遊ばせる水だけに、虫の問題は地味にストレスですよね。
水処理の仕事を19年やってきた立場から、先に結論をお伝えします。
プールの虫対策は「入れない工夫(物理対策)」と「湧かせない工夫(水質管理)」の合わせ技が基本。
そして、子どもが入る水に殺虫剤などを使うのは絶対にNG。
この記事では、安全で効果的な虫対策を順番に解説します。

まず、なぜプールに虫が寄ってくるのかを知ると対策が立てやすくなります。
- 蚊(ボウフラ)……最大の問題。たまった水は蚊にとって絶好の産卵場所で、放置すると1〜2週間ほどで成虫の蚊になります。
- 水面に浮く小さな虫(ユスリカ・アブラムシなど)……飛んできて水面に落ちる、または夜の照明に集まる。
- アメンボ・カメムシ……水を求めて飛来します。
- ハチ・アブ……水を飲みに来ることがあり、刺される危険も。
共通しているのは「水があること」と「水が動かず放置されていること」。つまり、ここを断つのが対策の軸になります。
虫対策で最優先なのが、水を放置しないこと。
とくにボウフラは、卵から数日で泳ぎ始め、放っておくと蚊になって周囲に飛び立ちます。「プールの水を1週間そのまま」は、虫にとっても衛生面でも最悪のパターンです。
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とはいえ、毎日まるごと水を入れ替えると、今度は水道代が気になります。実は、プールの水道代はひと夏で数千円〜2万円超になることも。コストと虫対策・衛生のバランスをどう取るかは、別記事の試算ツールで具体的に確認できます。
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ここが水処理のプロとしていちばんお伝えしたいポイントです。
塩素を効かせて、ろ過で水を循環させると、ボウフラが育ちにくくなります。
蚊が産卵するのは「よどんだ・止まった水」。
フィルターポンプで水が動いていれば産卵されにくく、塩素のある環境では幼虫も育ちにくくなります。
つまり、衛生のための塩素・ろ過管理は、そのまま虫対策にもつながるのです。
水を安全に使い回しながら、虫も寄せつけない、一石二鳥の方法といえます。
塩素の入れ方や必要量(水量から計算できるツール)は、こちらの記事にまとめています。
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物理的に虫を入れない工夫も効果絶大です。遊んでいない時間は、とにかく水面をふさぐのが基本。
- プールカバー……付属のカバーやレジャーシートで覆う。虫・落ち葉・砂ぼこりの侵入を防ぎ、日光による塩素の消耗も抑えられます。
- 防虫ネット……隙間を作らないようにかぶせる。風で飛ばないよう端を重しで固定。
- 夜間は必ずフタ。虫の多くは夕方〜夜に活動します。夜のあいだ開けっ放しにしないだけで、翌朝の虫がぐっと減ります。

それでも入ってしまった虫は、こまめに取り除きます。
- すくい網(フィッシュネット)でこまめにすくう。100円ショップのものでも十分です。
- 落ち葉も一緒に除去。葉が浮いていると虫が隠れ、水も汚れやすくなります。
- 表面の汚れはろ過でも回収。フィルターポンプを回しておくと、細かな浮遊物が減ります。
⚠ 子どもが入る水に、これは絶対NG
- 殺虫剤・防虫剤をプールの水に入れる……子どもが口に含む・肌に触れる水です。薬剤は厳禁。
- 水面に油(灯油など)をまく……昔のボウフラ対策ですが、危険で家庭用プールには論外です。
- 塩素以外の“消毒っぽい”薬剤を自己判断で投入……水質を乱し、肌トラブルの原因に。消毒は適正な塩素管理で。
また、肌に塗る虫よけ剤は、年齢によって使える成分・回数に制限があります(とくに小さなお子さん)。製品の表示を必ず確認し、プールに入る前後の使用は慎重に。蚊取り線香や虫よけスプレーは、プールの水ではなく周囲の空間に使いましょう。

虫は周囲の環境からやってきます。プール本体だけでなく、置き場所の環境も整えましょう。
- 近くの水たまりをなくす。バケツ・じょうろ・植木鉢の受け皿など、たまり水はすべてボウフラの発生源になります。
- 草むらのそばを避ける。設置場所は、できるだけ風通しのよい場所に。
- 夜間の照明に注意。明かりに虫が集まるので、プールのそばで強い照明をつけっぱなしにしない。
家庭用プールの虫対策は、
①ためっぱなしにしない
②塩素・ろ過で湧かせない
③カバーで入れない
④こまめにすくう
⑤周囲の環境を整える
この5つで十分に防げます。
そして、子どもの入る水には殺虫剤などを使わないこと。
安全を守りながら、気持ちよく夏のプールを楽しみましょう。
まずは、虫が湧きにくい「きれいな水」を保つところから。水量を入れるだけで必要な塩素量がわかるツールを用意しているので、ぜひ使ってみてください。
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