【知らないと損】塩素スケールの固着・詰まり問題を解消する方法2選。塩素の希釈倍率を変更するかRO水を活用する!

プール・浴槽水の次亜塩素酸ナトリウム(以後塩素)を使っていて困ることの一つが「塩素のスケール化」ですよね。

塩素のスケール化とは

塩素は水で希釈して使用することが多いですよね。

この希釈する水にカルシウムやマグネシウム成分が多く含まれていると固形化してしまいます。

この現象を塩素のスケール化といいます。

塩素のスケール化は機器に不具合を起こす存在で非常にやっかいです。

スケール化という現象をなんとかしたいと思っていると思います。

  • 「塩素が固まって詰まるんだけど」
  • 「希釈倍率を変えたら頻繁に詰まるんだけど」

私が現場に行ったときによく聞く悩みです。

大丈夫です。きちんと対策をすると解消できます。

結論から言います。

塩素のスケール化を解消する方法
  • 塩素の希釈倍率を低くする。(塩素の濃度を濃いめにする)
  • RO水を利用する。
ロカキヤ
ロカキヤ

これがわかればもう恐くない。

この記事では

この記事でわかること
  • 何で希釈倍率が高いと固まりやすい理由と対策法
  • RO水を使用すると固まりにくい理由と利用法

を解説していきます!

この記事を書いた人
  • 水処理業界で14年以上在籍
  • 取得資格:2級管工事施工管理技士、第2種電気工事士
  • ろ過機器の設計から保守点検まで幅広く経験
  • 仕事で得た知識をわかりやすく解説するのが得意

塩素濃度でよく使われるppmってどんな単位?

読み方は(ピーピーエム)でparts per million(パーツ・パー・ミリオン)の略です。

液体に含まれている微量な濃度に使用される単位で

100万分の1という割合です。

1ppm=1mg/L=0.0001%です

塩素濃度と中和計算はこちら→計算フォーム【塩素濃度上昇・中和】

塩素の希釈倍率に決まりはない

塩素の希釈倍率に決まりはありません。

管理する方のやりやすい希釈倍率というのがあるからです。

希釈倍率が高い場合と低い場合には以下のようなメリットデメリットがあります。

◇希釈倍率が高い場合のメリットデメリット

メリット 塩素濃度の上昇が緩やかで管理しやすい。
デメリット 薬液タンクへの補充回数が増える。

◆希釈倍率が低い場合のメリットデメリット

メリット 薬液タンクへの補充回数が減る。
デメリット 塩素濃度の上昇が急なため管理が難しい。

という特徴があります。
そのため、管理者の好み・やり方によって変わってくるんですね。

とはいえ、具体的な目安があった方がわかりやすいと思うので私のおすすめを教えます。

ロカキヤ
ロカキヤ

希釈倍率が低い方(塩素濃いめ)をオススメします。

一般的には5~10倍希釈で管理しているところが多く見られます。
普段からスケール化(固形化)がみられていないところだと問題ないのですが

塩素のスケール化(固形化)が顕著な場合は2~3倍にすることをおすすめします。

ロカキヤ
ロカキヤ

効果ありますよ。

塩素スケールの対策法

まず、塩素がスケール化(固形化)する原因を説明します。

塩素を注入する対象の水の水質が大きく関わってきます。

塩素を注入する水自体にカルシウムやマグネシウムの成分が多いとき、

塩素と反応してスケール化(固形化)してしまいます。

対策法①塩素スケールに困った時は塩素の希釈倍率を低くする

なので、塩素を希釈する水も同じ考え方です。

塩素を希釈する水も希釈倍率を高くしてしまうとカルシウムやマグネシウムの成分の割合が多くなってしまいます。

そのため、地域によってカルシウムやマグネシウムの成分が少ない場合は、

塩素のスケール化がしにくいところもあるんですね。

もし現状塩素スケールの固着に悩んでいるのであれば希釈倍率を下げて(塩素濃いめ)みてください。

結構効果的ですよ!

ロカキヤ
ロカキヤ

カルシウムやマグネシウムが悪さをする!

希釈倍率を高くすると塩素がスケール化(固形化)しやすくなってしまうからです。

  • 塩素のスケール化の原因は希釈水と注入対象水の水質
  • 塩素スケールの固着で悩んでいる、若しくは心配だという方は希釈倍率を低め(2~3倍希釈)に抑えて下さい。
  • 塩素のスケール化の原因は希釈水と注入対象水の水質
  • 塩素スケールの固着で悩んでいる、若しくは心配だという方は
    希釈倍率を低め(2~3倍希釈)に抑えて下さい。

※塩素のスケールを除去する簡単な方法を解説しています。
参考記事 【時短技!使わないと損!】塩素スケールの除去と詰まり解消にはサンポールがオススメ!

対策法➁塩素の希釈にRO水を利用する

塩素スケールでお困りの方。

希釈水がカルシウムやマグネシウムが多い水でスケール化しやすいのでRO水を利用するのもありです。

RO水とは高性能フィルターで限界まできれいにした水です。

詳しくはこちら→【水処理のプロが解説】RO膜水(逆浸透膜水)とは。天然水との違いは?おすすめのRO水ウォーターサーバーも

利用する方法でおすすめはRO膜フィルター内蔵のウォーターサーバーを利用することです。

月額¥5,280(税込)で使い放題です。(初回のみ設置費用¥9,900)

機能はウォーターサーバーならではの冷水と温水がいつでも使えるので飲み水やカップラーメンやスープ調理にも使えます。

休憩室においておけば従業員の満足度も上がりますよ。

交換フィルターも月額料金の中に含まれていてRO水が使い放題なのでコスパ的にも優れているのではないでしょうか?

ロカキヤ
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この使用方法を提案しているのは日本でも僕だけかもしれません(笑)

ただ、使用用途の幅広さから絶対お得なのは確実です。

[おまけ]用途別塩素濃度

水の消毒の他にも以下の用途でも使用出来ます。

・器具や空間消毒には200ppm

・ノロウィルスの嘔吐物消毒には1000ppm

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