[現役ろ過機屋が解説]レジオネラ属菌が出た場合の対処の流れと対策法

[現役ろ過機屋が解説]レジオネラ属菌が出た場合の対処の流れと対策法 レジオネラ症対策
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レジオネラ属菌の検査をしたら菌が検出されてしまった場合どうすればいいのか?

一般的な流れを北海道札幌市で資料が出されているためそれを例にして解説していきます。

https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f3seikatu/eigyo/kyoka3/yokujou/oshirase/documents/reji-manual.pdf

この記事を読めば以下がわかります。

  • レジオネラ属菌が出たときにどういう流れで動けばいいのか
  • 今後の対策はどうすればいいか

また、下の記事からわかるレジオネラ属菌対策で大事なことは

  • 普段の塩素濃度の維持管理を徹底する。
  • 週1回は高濃度塩素消毒作業をする。
  • 年1回は薬品による配管洗浄を実施する。

※この記事は札幌市の対応マニュアルを参考にして解説していきます。
 他の都道府県での細かな違いはあると思いますが根本的なところは同じと考えます。
 とはいえ、レジオネラ属菌検出時には担当保健所に相談して指導を受けて下さい。

レジオネラ属菌検出後の流れ

Ⅰ 保健所への検査結果の報告と相談

検査の結果レジオネラ属菌が検出されたらまずは地元の保健所へ報告・相談をしてください。

その時に「維持管理関係書類」の提出が求められることがあるので事前に準備をしておきましょう。

維持管理関係書類とは
  • 設備の洗浄記録(配管洗浄等の作業報告書等)
  • 消毒記録(高濃度塩素消毒の作業記録等)
  • 残留塩素濃度記録(日常管理している塩素濃度記録表)

書類を用意した上で今後の対策について保健所と相談をして下さい。

Ⅱ改善対策の実施

①感染防止対策

以下のア、イのいずれかを実施(原則は浴槽の中止)

ア:浴槽使用の中止(浴槽水の安全確認が済むまで)

イ:浴槽使用の中止が出来ない場合

  • 気泡発生装置の停止(浴槽水の安全確認が済むまで)
  • 残留塩素濃度を常時0.4~1.0ppmに維持

※濃度測定は営業前後及び営業中は2時間おきに実施する。
 結構頻繁な測定が必要になります。

➁感染源の除去対策

感染源の除去対策をします。

レジオネラ属菌は浴槽水循環ラインの浴槽・配管・ろ過装置内に発生するバイオフィルム(生物膜)内に生息する微生物(アメーバ)内で繁殖します。

すなわち、感染源とはバイオフィルム(生物膜)であり、それを除去してあげる必要があります。

バイオフィルム(生物膜)の除去には「洗浄」「消毒」が効果的です。

洗浄方法

①過酸化水素洗浄

過酸化水素を使用しての配管洗浄作業です。

過酸化水素は劇物で、取り扱いに注意が必要なため専門業者に依頼をして実施してもらってください。

➁その他の薬品を使用しての洗浄

過酸化水素ではなくても同程度の除去能力のある薬剤であれば代用可能です。

その中の一つに四国化成の「レジオハンターパイプフィニッシュ」という製品がありまる。

これは、私も仕事で実際に使用しており十分代用可能です。

ちなみに「レジオハンターパイプフィニッシュ」はお客さんでも実施可能です。

実施方法等は下記記事にて説明しておりますので参考にしてもらえればと思います。

参考記事 [実際の作業写真で解説]レジオハンターパイプフィニッシュ2での配管洗浄のやり方

③高圧洗浄機による配管内洗浄作業

高圧洗浄機で配管内のバイオフィルム(生物膜)を物理的にはがしてしまう方法です。

高圧洗浄も複雑な配管に対応した道具が必要になるため専門業者での実施が必要です。

消毒方法

①高濃度塩素消毒

塩素濃度を5~10ppmまで上げて2時間循環運転をします。

注意点は中和剤を入れて塩素濃度を下げる必要があります。

作業後は残留塩素濃度が0.4~1.0ppmになっているかを確認して下さい。

➁加温消毒

循環水を60℃以上に上げて高温で消毒する方法です。

ただ、加温消毒は循環ラインに使用されている配管やろ過装置の材質により実施出来ません。

塩ビ管等の高温に弱い材質を使用している場合は破損の原因となるため実施しないでください。

増殖防止対策

①集毛器の清掃(毎日)

集毛器(ヘアーキャッチャー)内のストレーナーの清掃を毎日実施して下さい。

➁ろ過機の逆洗(毎日。ただし、配管洗浄実施後は週 1 回以上でOK。)

砂ろ過機の場合は配管洗浄が終わるまでは逆洗洗浄を毎日実施して下さい。

③ろ過機の消毒(高濃度塩素消毒等により、週 1 回以上)

高濃度塩素消毒を週1回以上実施して下さい。

④完全換水(毎日。ただし、配管洗浄の実施後は、気泡発生装置がある循環
系統を除き、週 1 回以上で可。)

浴槽水の換水を毎日実施して下さい。

配管洗浄実施後は、週1回以上でOKです。(気泡発生装置がある場合は毎日換水が必要)

Ⅳレジオネラ属菌の再検査

以上の対策を実施したうえで再検査を実施します。

再検査時の注意点

塩素濃度を高め(0.7~1.0ppm程度)にしてからの採水を推奨します。
何故かというと、配管洗浄等した後にレジオネラ属菌の残党が漂っている可能性があるためきちんと塩素で消毒してからの採水がベストです。

まとめ

レジオネラ属菌を出さないために必要なこと

  • 普段の塩素濃度の維持管理を徹底する。
  • 週1回は高濃度塩素消毒作業をする。
  • 年1回は薬品による配管洗浄を実施する。

これをきちんと実施出来ていればレジオネラ属菌のリスクを最大限下げられます。

レジオネラ属菌が万が一お客さんに感染してしまった場合、営業停止等、大変なことになってしまうので温浴施設の管理者の最重要事項と考えます。

管理人
管理人

感染者が出てからでは遅いです。普段の管理を徹底しましょう!

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